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DIPROニュース

2008

1月号

2008.01.10

より高度な「なぜ」に応えられるエンジニアを目指して - 第二開発部 -

明けましておめでとうございます。

昨年中は、皆様の基幹システムであるBOM/PDM構築のご支援させていただき、誠にありがとうございました。

私の元旦は、例年、故郷の栃木に戻り、城下町だった街並みを見下ろす城山公園で、ゆったりとしたひと時を過ごすことにしています。見下ろす故郷は、物心がついた頃から数十年、全く変わらないのどかな風景です。変わったことと言えば、城山の上にいても携帯電話にメールが届くことでしょうか。そう今は、見えない情報に満たされた2008年の故郷です。そんな中、昨年暮れのある朝の出来事を思い出しました。

ちょうど学校の期末テストの頃でしょうか、通勤途中の小田急線車内で、2人の中学生がテストの予想問題を出しあう姿を見ました。「どうしてそんなに記憶できるの?」、「音やリズムで憶えるのよ!」、そんな何気ない会話を聞いて、私も中学時代に、一夜漬けの丸暗記で期末テストを受けたことを思い出し、少し暖かい気持ちになりました。

同じ頃に新聞で、“実験好き、(でも)考えるの苦手”という記事があり、全国の中学生のサンプル調査結果として、8割以上の生徒が“理科の実験が好き”と回答したのに対して、“予想外の結果の時に原因を調べる”は5割弱、また、“自分の考えが正しいか調べるために実験方法を工夫する”は3割弱だったそうです。

2008年の社会は、小田急線の車内もそうですが、物理的なロケーションとは無関係に、携帯電話、インターネット、および各種メディアからの多種多様な情報で溢れています。その現代社会を構成する1つの象徴でもある中学生において、多くの知識はあるが、本質を理解できていないので、予想外の結果が出ると対応できない(正解を見出せない)人が増えている、と言うことかと思います。

さて、皆様は、最高の製品開発力をベースとした“魅力あるモノ造り”のために、高い技術力を常に磨き続けています。そして、皆様をご支援させていただく私たちDIPROも同様に、新しい技術分野にチャレンジし続けています。

しかしながら、新しい技術分野は、従来の知識やノウハウが適用できない領域でもあります。そんな時こそ、従来のノウハウ(Know How)で無く、本質である「なぜ」、ノウホワイ(Know Why)を活用し解き明かす“底力”が要求されます。

私たちは、より高度な「なぜ」に応えられるエンジニアを目指して、皆様と共に、チャレンジし続けて行く所存でございます。

本年もよろしくお願い申し上げます。

(第二開発部 部長 小林 裕一)

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