当事業室の印鑑照合システムが世に出て10年が過ぎました。その間、2002年頃から当事業室の印鑑照合システムを参考にしたコンピュータメーカーのシステムが、都銀・地銀・信金の窓口システムとして設置されるようになりました。
当事業室のシステムは「手形・小切手印鑑照合用」として全国の金融機関様の集中部署へ販売し、ご購入・ご使用していただき、好評価をいただいております。また、ソフト化を進め、使い易さの向上や価格の低減を実施し、印影の取り込み方法を小型のスキャナーでも可能にするなど、「印鑑照合」のシステムとして、バリエーションを増やしました。
その結果、全国で始めて漁協への販売もできました。更に、実印との照合を必要とする信用保証協会、法律事務所や法務局などへの実績もでき、より広い展開の可能性が生まれています。
ニッキン(金融機関業界紙2007/11/23)に「窓口印鑑照合」の提言記事がありました。印鑑の偽造が精巧になった為、これまで銀行窓口での取引を印鑑で行ってきましたが、代わりに生体認証を使うとの事です。当事業室の印鑑照合システムは、高精細・高精度を基本としてお客様にご提案してきました。お客様の顔が見えない部署での使用の為、より高精度なシステムを必要とします。
一方、メーカーの「窓口印鑑照合」システムは、窓口業務の利便性やシステム機能重視で、精度は従来のままでした。当システムのユーザーにも窓口システムとの一元化のご質問がよくあります。その際には「適材適所」という事で納得していただいています。
これからもその方針に沿った展開をしたいと思います。
(印鑑照合事業室 課長SE 林 良信)
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