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DIPROニュース

2008

1月号

2008.01.10

ご信頼いただけるサービスのご提供

明けましておめでとうございます。

昨年中は大変お世話になりました。こころからお礼申し上げます。

お客様ご支援の最近の傾向のひとつをご紹介させていただきます。

多くのお客さまから業務とITの両方が分かった専門家への要求が著しく大きくなって引きもきらない状況が続いています。例えばお客様のシステム化業務の分析や改革案作成、基本設計など、業務とITに経験と見識を要する仕事へのご依頼です。かつてはこれはお客様内部の要員で実施されていた仕事です。

このような動向になりつつある背景には今や業務改革やナレッジ化を実現するためには、業務とITにおいてあまりにも幅広くかつ深い知識が必要とされてきていることがあります。またこのような極度の専門性をもつ要員を各企業内部で維持していくには費用がかかり過ぎて、経験者の散逸が既に相当進行してしまっている窮状があります。そこでその道の専門家がいるならばたとえ社外であってもそこに任せていかざるを得ない現況になりつつあります。逆にその道の専門家なしに不十分なプランでスタートして、システム構築で大きな失敗や迷走となる事例も散見されています。

資本の生産性の視点ではこの分野でも専門分化が進行しているとも云え、時代の大きな流れに沿った、業務知識とIT知識を併せ持つ専門家という新たな職種が顕在化してきているように感じられます。

新たな職種として広く認知されればお客様はその道の専門家に安心して任せることができるようになり、お客様にもPLMベンダー側にも共に大きなメリットとなることが期待できます。また所謂一般のコンサルタントでは業務知識を提供するのではなく、方法論や仕事の進め方が中心になっており、この職種とは異なっています。

ところでこのような専門家への需要は大きく膨らんできていますが、これに相応しい人材の供給が覚束ないという大きな課題があります。元々、有力な人材供給源は各企業内部にあります。業務経験の方々が企業の中で過ってシステムを構築した時点でITも経験されておられますが、システム構築後には別の仕事に既に就かれており、その貴重な人材が企業内で埋もれてしまっています。

ここに働きかけて、専門職種として集結していただくためには、雇用の流動性が活性化することと共に、このような方々を引きつけうる魅力ある職場を用意すること、例えばそれに相応しい報酬と処遇などが必要とされます。

特に従来のシステムやSE関連の仕事が内容の質を重視するよりは、より安かろうの要因に支配される傾向が強く3K職場とも揶揄されている状態から脱却して、質の高さを競う新たな職種を形成していくことが貴重な人材を集められる大きな条件と考えられます。この点ではお客様にもお願いをしていく必要があるように思われます。

提供される付加価値を高く評価するのではなく、価格低下を過度に競わせ、単価の安いSEを提案するベンダーに発注する傾向は見直しの時期に来ているのではないでしょうか。

弊社は業務とITを併せ持つ専門家を数多く抱えていますが、まだまだ十分とはいえず、引き続きお客様のご要望にはお応えすべく努力を傾けてまいります。

本年も弊社の全力をあげて皆さまのご支援をさせていただく所存でございますので宜しくお願い申し上げます。

(常務取締役 金谷 善治)

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