MBDとは、モデルベース開発(Model Based Development)の頭文字を取った略語です。狭義では動的な数式モデルによる電子制御装置開発をすること、広義では実機ではなく「モデル」を使って開発を進めること(1Dだけでなく3Dも含む)を指して使われる言葉です。
開発品質向上、試作や実験工数等のコスト削減、開発期間短縮等を狙い、それぞれの設計工程や検証工程でモデルを用いたシミュレーションで制御や制御対象(プラント)を開発していく手法のことです。
従来の開発プロセスでは、実機評価の段階で初めて仕様不整合や性能未達が発覚し、大きな手戻りが発生した結果、開発工数や期間が増大するということが課題となっていました。
MBDを適用した場合、開発品質の向上や試作の削減、実験工数の削減、手戻り削減による開発期間短縮とコスト削減等の効果が期待されます。