ヤマウラ様は、長野県にある総合建設業で、住宅から賃貸マンション、オフィスビル、ショッピングセンター、医療介護施設、工場、そして公共建築、公共土木などの社会インフラまでを幅広く手掛けるほか、ダムなどの水管理施設や産業機械の設計・施工を担うエンジニアリング事業、首都圏を中心に不動産のソリューション、分譲マンション開発など、「まちづくり」「ものづくり」の総合企業です。BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)、MG(マシンガイダンス)、3Dレーザスキャナなどの先進の技術を駆使しながら長年培われた信頼の技術を提供されているプロフェッショナルな専門家集団です。
本稿では、富士通グループ初となる点群データ※1と3DデータによるVR活用事例をご紹介します。※2
会社名 |
株式会社ヤマウラ |
---|---|
本社所在地 |
長野県駒ヶ根市北町22番1号 |
設立 |
大正9年1月 |
代表者 |
代表取締役社長 山浦 正貴 |
資本金 |
28億8,849万円 |
WEB |
ヤマウラ様では、DX推進活動の1つとして、i-Construction(アイ・コントラクション)※3を始めとするデジタルデータの活用に取り組まれています。
また、周辺環境を含めた建物をお客様に提案する「まちづくり」「ものづくり」の総合企業として、5年前から3Dレーザスキャナで撮影したダムなどの巨大構造物の点群データと、iCAD SXで設計した製作機器の3Dデータを融合させ、VRを使ったプレゼンテーション、デモンストレーション活用を検討されていました。
昨今、多くのVRシステムがあるものの、
といった課題があり、ヤマウラ様が思い描く営業活動を実現できるシステムはありませんでした。
ヤマウラ様から相談を受けていた弊社販売パートナーである株式会社システムプラン※4は、点群データの高速読み込み、色情報の再現に対応した「VridgeR」と、VridgeRデータをそのまま取り込むことができるVR酔いが少ない「Xphere」を提案したところ、
と、今までの課題をクリアし、さらに、Xphereを検証された方から「実際に現地(貯水池)にいるようだ」「臨場感のある検証ができ、設置後のイメージが鮮明になった」と描画品質に関しても高評価をいただきました。「VridgeR」と「Xphere」を採用いただくことで、ヤマウラ様の思い描く営業活動が実現しました。
導入翌月の2023年6月に開催された機械要素技術展では、制作機器の展示にXphereが採用されました。今まで展示することができなかった、ブースよりも大きい巨大構造物をリアルスケールでお客様に体感していただくことで、直接現地に赴くことなく、その場で製作機器が設置されたイメージを明確に理解することができ、商談期間の短縮につながり、営業活動の効率化を図れました。
2024年3月には、工場見学会と同時に開催されたデジタルツイン実践セミナーでは、ヤマウラ様よりVRを活用した取り組みをご紹介いただき、参加されたお客様に動きを付けた除塵機を含む除塵施設※5のデータをXphereで体験いただきました。
展示会、工場見学会に参加されたお客様からは、
とVR検証に対するご感想や、
とヤマウラ様の先進技術を積極的に活用する取り組みに対するご感想もいただきました。
普段近くで見ることができない動きをXphereで体験いただくことで、製作機器の魅力を伝えることにより更にヤマウラ様の営業活動がうまくいくと期待を寄せられています。
ヤマウラ様より、「お客様に、より高品質のプレゼンテーションを行うため、VridgeRにはさらに多くの点群データを扱えるようになることを期待しています。また、Xphereにはパフォーマンスを落とすことなくVR検証ができるよう、レスポンス向上に取り組んでいただくことを期待しています。
今後は営業活動以外にも設計や生産技術領域へのXphere活用を検討しており、エンジニアリング領域以外の建築・土木データの取込にも対応をお願いします。
デジタルプロセス様、システムプラン様には、今までと同様に、機能開発、適用支援をいただくようにお願いします」と期待を寄せられています。
私たちデジタルプロセスは、システムプラン様と連携をとり、ヤマウラ様のさらなるデジタルデータ活用に寄与できるよう、製品・サービスの強化、支援を行ってまいります。
機能の詳細を紹介した動画は、右記の会員制情報サイト“DIPRO Product & Solution Gallery”内でご覧いただけます。
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