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DIPROニュース

2024

6月号

2024.06.10

“階層化QFD”支援サービス

SEを応用した“階層化QFD”によるお客様ノウハウの再整理と再利用

上流設計とは

商品開発にあたっては、お客様の要求を技術的な機能や性能に展開しそれらを実現するサブシステムの構成を検討したり、各サブシステムに機能性能を割り付ける検討が必要です。

この割付が適切にできて初めて詳細設計が可能になると考えられます。

システムズエンジニアリングのV字プロセスで表現した場合の下図領域の検討を上流設計と呼ぶことにします。

システム:要求→機能→実現手段→詳細設計→サブシステム:要求→機能→実現手段→詳細設計→最下位サブシステム(=コンポーネント):要求→機能→実現手段→詳細設計 評価確認

上流設計の課題

詳細設計は多くのお客様で標準化が図られているのに対して、上流設計では定型化標準化が不十分で成果の共有や再利用が難しいと考えられます。

そのため

  1. 過去の知見を継承できず防止できたはずの不具合を起こしてしまう
  2. 次プロジェクトで仕様や性能の向上を検討する際、前提となる現状仕様の根拠や理由が分からず無駄な検討をしたり、過去の経緯を調査するのに時間がかかる
  3. 次プロジェクトの新しい担当者が製品システムの構成や成り立ちを理解するのに時間がかかり、即戦力化ができない

ということが起こりがちです。

では何故ノウハウの共有や再利用が難しいのでしょうか。

それは設計検討経緯の整理について以下の対策が取られていますが、効果が不十分なためと考えられます。

  1. 「すり合わせ開発」では検討経緯の整理・記録が不十分
  2. 「システムズエンジニアリング」は理解者がまだ少なく実施が難しい
  3. 製品システム全体を一つのQFD二元表で表すと巨大になり全体の把握が困難

“階層化QFD”のご提案

製品システムの要求は異なる機能を持った複数のサブシステムにより実現しており、さらに各サブシステムの要求は複数のコンポーネントにより実現していると考えられます。

システムレベル サブシステムレベル 最下位サブシステム(=コンポーネントレベル)

弊社は、このような階層構造を持ったシステムの上流設計の経緯の再整理記録と共有に、階層化QFDをご提案します。

一般的なQFD(システム要求・部品要求)→分割階層化→階層化QFD 1.要求=機能の繋がりを可視化 2.QFD二次表を小さく見易く 3.ノウハウの共有と再利用を促進
※クリックすると拡大します

階層化QFDでは巨大化しがちなQFD二元表を階層毎、構成要素毎に分割することで小さく見易くするとともに、システム要求がどのように末端部品の仕様に展開されていったか可視化でき、上流設計のノウハウの共有と再利用を促進します。

“階層化QFD”による期待効果

設計検討経緯を“階層化QFD”で整理することにより、上流設計のノウハウ共有と再利用が容易になり、開発効率の向上、不具合再発防止、技術伝承促進が図れると考えています。

現状(上流設計のノウハウ共有と再利用が困難)→開発効率低下・過去不具合再発・技術継承困難 原因:設計検討経緯の整理が不十分 ありたい姿(上流設計のノウハウ共有と再利用が容易)→開発効率向上・不具合再発防止・技術継承促進 原因:設計検討経緯を階層化QFDで整理
※クリックすると拡大します

“階層化QFD”の活用シーン

階層化QFDの成果物の活用としては下表が考えられます。

目的や対象者に応じてシステム全体の概要理解から担当領域のノウハウ詳細の伝承や再利用が可能です。

当社のサービスについて

弊社はお客様のニーズに合わせて下表のような3段階のサービスをご用意しています。

テキスト 教育 コンサルティング 電動システム支援

Step1では座学教育の実施とテキストとサンプルをご提供します。

Step2ではお客様が開発成果物に階層化QFDを適用される際のコンサルティングを行います。

Step3は電動システムに限り開発支援とその成果物への階層化QFDへの適用を並行実施します。ぜひ一度お問い合わせください。

展示会等出展予定

製造業DX展[東京] 2024

【日時】6月19日~21日

【会場】東京ビッグサイト

第27回設計製造ソリューション展[大阪]

【日時】10月2日~4日

【会場】インテックス大阪

第2回設計製造ソリューション展[九州]

【日時】12月11日~13日

【会場】マリンメッセ福岡

上記は予告なく変更になる場合があります。予めご了承ください。

お問い合わせ先

製品・サービスに関するお問い合わせ
(デベロップメントエンジニアリングサービス部 大上)

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