NXは半年毎のリリースプロセスで数多くの新機能や改善機能を提供しています。最新のNX2312シリーズのトピックスとして、本稿では以下の3点についてご紹介します。

• 2Dプロファイルを作成する際の生産性と柔軟性の向上を図る「スケッチのシルエット曲線」
• 反復選択が必要となるエッジ・ボディ群をグループ化し選択の効率化を図る「エッジおよびボディのグループ化機能」
• 忠実度の高いバーチャルリアリティのレビュー体験を実現する「イマーシブエクスプローラ」

「スケッチのシルエット曲線」

曲面を含むボディのアウトラインをスケッチタスクで簡単に投影できる「シルエット曲線」コマンドが追加されました。スケッチ環境でボディのアウトラインを利用して2Dプロファイルを作成する場合、従来のバージョンでは事前に「シャドウ曲線」でアウトラインを作成してから、スケッチタスクの「投影曲線」で曲線を取り込むなどの操作が必要でした。

新しいスケッチコマンドで提供される「シルエット曲線」を使用すると、フェースセットのアウトラインを関連付きでスケッチ平面上に投影できます。この機能の追加により、従来のバージョンで必要だった事前操作を行わなくても、スケッチの外側に存在する円筒面や他の接するオブジェクトに関連付けし、寸法を作成することができます。

また作成されるシルエット曲線において、…

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