富士工業様は、2019年度より開発プロセスの製品設計を3Dへ移行しましたが、生産準備プロセス・製造プロセスにおいては3Dデータを有効活用できずにいました。そのため製品設計完了後の試作機で問題点(品質 作業性評価)抽出と対策を実施することとなり、再設計による開発の遅れ、検討不足による量産後の不具合などが発生していました。そこで、真の3Dデータ有効活用化に向けてVPS を起点とした生産準備プロセスの再構築を実施されています。
生産準備業務の最適化事例及びフロントローディングの一端をご紹介します。
会社名 |
富士工業株式会社 |
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本社所在地 |
神奈川県相模原市中央区淵野辺2-1-9 |
創立 |
1941年12月30日 |
代表者 |
柏村 浩介 |
従業員数 |
910名(2023年10月1日現在) |
資本金 |
3億円(国内法人のみ) |
売上高 |
271億円(2022年度国内グループ・関連会社含む実績) |
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事業内容 |
住宅設備機器の企画・開発・設計・生産・販売・アフターサービス |
(2023年12月末現在)
従来、新製品開発プロセスは、基本設計から生産試作までの設計プロセスに5カ月、生産試作から量産開始までの生産準備プロセスに8カ月を要していました。設計プロセスでは、設計者の視点から生産性や品質を確認しながら試作を繰り返し、設計完成度85%を達成するために約3回、2.5カ月を要していましたが、それでも生産性や品質確認の漏れが発生していました。生産準備プロセスでは、各プロセス担当者が準備した2次元図面を確認しながら作業を行っていましたが、作業手順が不明確で、作業性や品質に関する問題点の抽出が属人化し、見落としや過剰スペック要求が発生していました。
また、新製品開発期間における設計変更に繋がる問題点の発生状況は、総問題点件数77件(設計プロセス期間34件、生産準備プロセス期間43件)で、金型製作後の生産準備プロセス期間でも多くの問題が発生したことにより、再設計や再試作の手戻りが起こり、開発期間遅延の大きな要因となっていました。
新製品開発期間を13カ月から10カ月に短縮する目標を設定し、そのための具体的な課題解決策を提案しました。設計プロセスでは、生産試作以降の設計変更を削減し…
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デジタルプロセス株式会社 VPSインフォメーションセンター 前田、吉田、内藤
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