昨年は、景気回復の傾向が続く中にあって、製造業の開発業務量も一層の活況を呈してきました。これにより、設計現場の繁忙感もより一層厳しいものとなり、お客様のコア事業への資源集中とあいまって、私どもへのサポートニーズは質的にも量的にも高い内容となってきました。
また、ニーズそのものも、ここ2~3年続いてきた変化がより一層顕著になってきました。一つは、3次元CADを使用したデジタルプロセスの一般化が進展した結果として蓄えられた膨大なデータの管理に関するサポートニーズ。もう一つは、お客様のシステム管理業務自体を直接担当させていただく、いわゆるマネジリアルサポートニーズの増加です。本年も、この傾向はより一層強くなると考えております。こうしたサポートニーズの高度化と、一方でより一層強くなるコストダウン要請への対応を両立させることは、私どもにとって極めて大きな課題となります。この課題に対して、担当するシステムズエンジニアやコンサルタントの、新技術へのキャッチアップあるいはスキル水準の一層の引き上げに注力していくと同時に、ソフト・サービス分野では、ともするとおざなりにされがちな当たり前品質の確保や生産性向上といったベーシックな活動にも着実に取り組んでいきたいと考えております。
昨年はアジアに出張する機会が多かったのですが、そこで感じたのは、日本では、いつの間にか忘れられてしまった活気や熱気です。これらはあらゆる活動のベースとなるモチベーションそのものでもあります。私どもの職場でも、上記の課題に積極的に取り組み、同時に、お客様から“熱気”や“活気”を感じていただけるような風土を醸成していけたらと考えておりますので、昨年同様、お引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。
(エンジニアリングサービス部 部長 山田 龍一)
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