1997年4月に1号機を納入し、9年目を迎えようとしています。多くのユーザーに好評を得、評価を頂いているシステムですが、最近、システムを構成していますPCの故障による修理の問い合わせが増えています。当初はMS-DOS(PC-9821)で販売しましたが、3年後、ネットワーク対応等の為、WINDOWS版の開発を行い、販売しました。一昨年来、後継機のご提案を行い、昨年は、故障前にも拘らず、全体の1割が後継機への更新を頂きました。殆どのお客様が、引き続き使用したい、との意向があり、2006年度は全体の8割が更新をして頂けると予測しています。
DIPROの「印鑑照合システム」は営業店窓口ではなく金融機関の事務センターなどの事務集中部署で多く採用されています。特に、信用金庫への導入が大半を占めています。当システムが出来た頃の信用金庫の数は、400金庫を超えていました。現在は、吸収合併や統合で300金庫を割っています。ただ、預金高1兆円を超える信用金庫も多く、第2地銀を上回る信用金庫が増え、地銀と信用金庫の境界がなくなってきています。信用金庫・信用組合は出資者がお客様にもなり、地域に密着した商売をしています。
偽造印による訴訟の数は、金融機関としての発足状況や規模が全く異なっており、単純な比較は出来ませんが、都銀・地銀が圧倒しています。信用金庫では、小切手の企業印を照合する際、お客様の顔が見えるとの事です。それでも、DIPROの高精細・高精度な「印鑑照合システム」の採用を頂いております。当事業室では、規模に関係なく、精度の高い印鑑照合をする提案を行なってきています。
最近、ホームページを見ての問い合わせが増えています。これまで想定していなかった企業です。ただ、使用頻度が金融機関ほど多くない為、費用対効果を考えたとき、諦めるケースが多いようです。この度、後継機を提案するに当たり、システム価格をかなり安く提供できる努力を行ないました。更なる努力で、もっと安く、正確な「印鑑照合」が出来る提案をしたい、と考えています。
ご協力・ご支援をお願いしたいと存じます。
(印鑑照合事業室 課長SE 林 良信)
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