新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願申しあげます。
さて、すこし考えてみても、分かっているようで分かってない、知っているようで知らないことが沢山あります。たとえば、自分の顔でさえ、自分では、直接見ることはできません。ほかの人の顔だと、あの人は、今日は肌が光っているなとか、チョッと顔色が良くないよとかを、直接見て、その微妙なニュアンスを感じることができます。しかし、自分の顔は鏡に映った写像を見るだけ。本当は、どのように見え、相手にどのような印象を与えているのかは、なかなか分からないものです。
フィジカルでも、そうですから、ましてや、心の中はもっと分かりにくいところがあります。自分のことは自分が一番よく知っているつもりでも、いまだ、気づいていない自分、知らない自分も色々ありそうです。アメリカの心理学者のJoseph LuftとHarry Ingham は、人間関係の気づきのモデルとして、有名な「ジョハリの窓(The Johari Window)」を考えました。<下表参照方>
隠された窓(Hidden)、盲目の窓(Blind)、未知の窓(Unknown)。言葉だけでもあまりよい感じはしません。開かれた窓、明るい窓(Open)を拡大することが、よい人間関係やよいコミュニケーションのためには大切だということのようです。企業活動においても 情報を適宜、適切にディスクローズした、より透明で開かれた経営が求められています。
2006年新年。人と人、会社と会社、会社と社会などでも、よりオープンな、よりよい関係を築くことに努め、明るく前向きな年にしたいものだと念じております。
新年にあたり、皆様方のご多幸とご繁栄を心から祈念申しあげます。
<ジョハリの窓 > | 自分について自分が分かっている領域 | 自分について自分が分かってない領域 |
自分について他人が分かっている領域 | 明るい窓 (Open) | 盲目の窓 (Blind) |
自分について他人が分かってない領域 | 隠された窓 (Hidden) | 未知の窓 (Unknown) |
(常務取締役 川口 正明)
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