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DIPROニュース

2005

1月号

2005.01.10

夢への一歩 - 第一開発部 -

あけましておめでとうございます。

最近、操作マニュアルのない携帯電話がブームになっています。機種を交換した時の分厚いマニュアルに唖然とした経験は皆さんお持ちではないでしょうか。本来の目的に立ち戻った考え方に共感を受けられた方も多いと思います。

世間が要求する技術とは、時々刻々と変化しています。自動車で例えれば、運動性能、経済性、安全性、環境問題というように話題は変化しています。子供の頃の夢であった超音速旅客機や月世界旅行は、30年も前に実現されたのに、最近ではコンコルドは路線から消え、老朽化したスペースシャトルも後継が決まっていません。これらは「環境」や「経済性」といった時代の要求の変化に応える技術を提供できなかった故です。

さて、(広義の)CADについても同様の問題提起がございます。コンピュータ性能の著しい向上に後押しされ、昨今のCADシステムは使いこなせないくらい機能を競い合っています。そして、こういった多機能化が自分達からCADが離れていくように感じられている方も多いのではないでしょうか? CADは所詮道具です、道具は身体の一部であって欲しいと思うのは私だけでしょうか。つまり、豊富な機能を無意識に使いこなせることが今のCADに求められている技術ではないかということです。

話を私の身近に移しますと、当部のCADグループは、お客様のCADシステムが変わっても、我々のご提供した機能がお客様に使いつづけてもらえる仕組みをご提供することが夢です。CAMグループは、専門のノウハウや切削技術や持たなくとも全自動で切削できることが夢です。VridgeRを開発するデジタル・プロダクション・グループでは、あらゆるドキュメントの中で3Dが無意識に扱われる「3次元文化」の構築が夢です。

そして近い将来にはCADが誰でも使える道具になっていることが私の夢です。新しい年を迎えるにあたって、本質の技術を磨きながら、お客様と供に夢を当たり前に一歩近づけられれば幸いです。

(第一開発部 部長 森 博己)

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