年末に、解析グループの忘年会に参加しました。忘年会は町田のインド料理店で催され、参加者26名のうちインドの方々が10名に上りました。これほど多くのインドの人たちに囲まれて忘年会を開催することになろうとは、一年前に予想もしなかったことでした。
解析グループの強化になかなかエンジニアを集められず、3年前に初めてインドの解析技術者を採用したことが、今日の組織構成の始まりでした。その後、解析業務の増加に対応すべく、徐々にインドの技術者を強化しました。さらに昨年に入り、その状況が一変しました。自動車メーカー殿の新車開発業務の急増に伴って、車体構造解析モデル作成業務やCAD/CAMデータ作成業務が急増したのです。車体解析モデル作成業務はその規模の大きさに対処するために、数十名のチーム体制で取り組みます。この体制を日本国内だけで賄うのは極めて難しく、また例え可能であったとしても、コスト的に大変厳しいものになります。そこで、我々は日本とインドの海をまたがったオフショア混成チームで取り組むことにしました。
数十名のチームの3分の1が日本、残りの3分の2がインドです。このオフショア混成チームをうまく機能させるために必然的に、日本の常駐のインド技術者を増やさざるを得ず、前述のような数字になった次第です。
「日本国内チームメンバーの一員とし仕事をして貰い、間違った時はその理由を説明しながらやり直してもらい、などなど仕事を軌道に乗せるまでに失敗を繰り返しながら(お客様にご迷惑もお掛けしました)、何とか日本でやる仕事と同等以上のアウトプットを出せるようになってきました。昨今、「原価低減のためのオフショア活用」が大きく叫ばれています。その意味で、我々が経験してきたことをこれから経験されることになるお客様も多くなろうかと思います。ぜひ考慮していただきたいのは、「『コストが安いから使おう』だけでは、なかなか難しい」と言うことです。
パートナーとして長くお付き合いをする中から、その持てる技術を最大限に活用することが肝要だと感じております。皆様の中で同様の課題でお困りの方々は我々に一声掛けてください。少しはお役に立てるかもしれませんてインドの技術者に力を発揮してもらう」ことと、「オフショア混成チームでアウトプットを確実に出す」こととはその難易度において大きな差があります。お客様と我々の技術基準、業務基準に合った。 本年も、昨年以上にハチャメチャな忙しい一年になりそうです。この写真に写っている管理職一同で、皆様のお役に立てる仕事を進めていくつもりです。本年もどうぞよろしくお願いします。
(取締役 デジタルコンテンツサービス部長 加藤 廣)
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