明けましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりお礼申上げます。
皆さまにおかれましては、新たな大きな期待を抱かれて、新年をお迎えになられたことと存じます。
振り返れば一年はあっと言う間に過ぎ去ってしまった感が強いのですが、3次元CADやPLMが設計者に広く認識され、一つの峠を越えた年ではなかったかと思われます。3次元CAD/PLMの山脈に取りつき、多くの方がこの山が見渡せる峠に至り、この頂は実は設計者にとって 取り敢えずは使用せざるを得ない通過点にしかすぎないことが認識されてきた年ではなかったでしょうか。越えた峠の向こうには、本当に設計者自身に役立つシステム、あるいは工学的なセンスにマッチしたシステムは何なのかをもう一度考え直そうという、新たなチャレンジの頂が見えてきているのではないでしょうか。
現在の3次元CADシステムは10年以上昔の幼年期(Solid、FBP)の3次元理論で構成され、数学的な整合性に振り回されており、残念ながら 設計者支援の工学的な思考では組み立てられていないという構造的な問題を抱えており、多くの3次元CAD開発ベンダーは 経営者に受けのよい全体最適の論理でこれを被い、企業の宝である設計者自身に本当に使えるかの視点があまりにも欠けているという認識が広く共有されつつあるのではないでしょうか。
今年は 設計者の期待に本当に応えられる新たなCAD、PLMを創造するチャレンジが始る年になるのではないでしょうか。既に一般機械、設備機械の分野については このチャレンジCAD製品が登場してきております。自動車、航空機、コンシューマ製品分野についてもチャレンジが始る年でありましょう。技術革新こそ活力と新たな需要を開拓していく原動力であるといわれております。設計者の能力を最大限引き出せるシステムを実現することが研究・開発業務の更なる革新を引き起こすという夢に向かって今年も努力していきたいと考えます。
今年もどうぞ宜しくお願いいたします。
(常務取締役 金谷善治)
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