当社の歯科用CAD/CAMシステム「DECSY」は自動車開発で培った計測、設計、加工、解析技術やコンピュータ・システム開発で蓄えたネットワーク、DB技術など当社の持つ豊富なモノづくりの技術、ノウハウを歯科の分野に応用したものです。
DECSYは歯冠の自動設計機能を持ち、経験の少ない技工士さんでも短時間で高精度、高品質の歯冠を作れることから、一般の歯科医院、歯科技工所は勿論、大学病院、大手医療法人様での導入も進んでいます。
現在、北海道から九州まで全国で45セット以上が導入され毎日稼動しています。その結果、臨床例は昨年末までで累計2万症例を超え、多くの患者様の歯科治療に臨床適用いただけました。
更に、昨年発売した高速の光切断式レーザー計測機と組合せると鋳造用のワックス歯冠が1時間に5~6歯作製できます。
これはベテラン技工士の2倍、新人の3~4倍に相当します。このためDECSYによる歯冠製造数は飛躍的に増加し、今年1年だけで10万症例を超すと予想されています。また、生産性の向上のみならず、歯牙形態の設計ロジックやNC加工機能等も着実に改善、高性能化を進めています。
これにより好みの歯冠形態が選択できるようになったり、適合精度等も飛躍的に向上しています。適合精度が悪いとその隙間から細菌が入り2次カリエス(虫歯)を発症したり、甚だしい場合は支台から脱離することもあります。現在DECSYの適合精度は±5~10μmの高精度を実現しています。これは人手による平均適合精度±30~50μmと比較して格段に高い精度です。
更に材料面でも従来のチタンやワックス材料に加え、今年1月より安全性が高く、審美性にも優れた新しいセラミックス材料を追加します。従来、セラミックスの歯冠は大変高価でしたが、CAD/CAMのメリットを活かし、高精度で安全性が高く、しかも美しい歯冠を手ごろな価格で提供できるようになります。より多くの患者様の歯科治療、QOL向上に貢献できると確信しております。
なお、今年1/11(日)~12(月)に横浜パシフィコで開催されるデンタルショーで新セラミックス材料の発表をいたします。どなたでも入場できますので新セラミックス材による歯冠の美しさを是非、手にとってご覧ください。
その他ご質問、お問い合わせは遠慮なく下記へご連絡ください。
デンタル事業室
TEL: 046(225)3927
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