あけましておめでとうございます。
第一開発部はCAD/CAM開発を担当していますが、当部のモットーは4つあります。
大規模デジタルモックアップで高性能を誇るVridgeRは欧米競合製品を凌ぐNo.1を達成していますが、これは決して我々だけの力ではないことを胸に刻んでいます。無名のソフトウェアに期待を込めて、温かく時には厳しく叱咤激励して戴いた、自動車会社や航空機製造会社の存在が欠かせませんでした。社長の間瀬が「お客様に育てて戴く」という意味をVridgeRの開発と販売を通じて痛感しています。
デジタルマイスター(次世代型高知能金型加工システム)はDIPRO ALPHAをベースに、素材形状と切削負荷を計測し高効率なCAMの実現というユニークな発想でOnly-1を目指したプロジェクトです。DIPROはソフトウェア技術だけに溺れることなく、高速・高精度、かつ廉価な計測機器の開発や金型直彫NCなどモノ造りに直結した技術と人材を大切にしています。
DIPRO MASTER(I-deas)やCATIA等のアプリケーション開発を通じてお客様からのご要望を実現していますが、お客様担当者とDIPRO担当者は同じ課題を共有し同じ目標を目指すチームであるということです。問題にぶつかった時、責任の所在ではなく解決策を一緒に考える。DIPROの利益ではなくチームとしての目標達成を目指す。これが長期的なお客様との信頼関係を築きDIPROの財産になると考えています。
例えばCAD-W(ワイヤーハーネスCAD)やSPACEVISIONの開発担当者は、お客様の開発部門や製造部門の現場を熟知することで、業務とITをどう融合すべきかを考えています。現場に直結したシステムには多くの課題と要望が寄せられますが、苦情も要望も来なくなったソフトウェアに明日はないと信じて、改善に追いまくられている毎日です。
新しい年を迎えるにあたって、改めて4つの指標を肝に銘じ、お客様と供に今年の展望を開ければ幸いです。
(第一開発部 テクニカルダイレクター 森 博己)
※掲載されている車両(または、その一部)の画像は、日産自動車株式会社様のご提供によります。
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