DIPRO VridgeR(以下VridgeR) は、革新的な3D表現の実現により、大規模DMU(デジタルモックアップ)ツールとして、航空機や自動車、建機、造船業界のお客様に先進的な業務スタイルをご提供し続けてまいりました。更に、2013年に発表いたしましたコンセプト「データ衝ビューワ」に基づき、3D図面からものづくり情報を読み解き、可視化することで3Dデータによる見積や生産要件の検討・検証業務を支援してまいりました。
この度、VridgeR新バージョンV4.3を2015年11月に提供いたします。今回は、ご利用いただいているお客様のご要望を機能に反映させ、使い易さを追求いたしました。新機能の概要と特長を紹介いたします。
サブ工程の設定による工程の複数階層化や工程に含まれる要素の自動算出により、工程検討の効率化を実現します。VridgeRの工程検討機能は、製品の構成情報や3Dデータを元に工程順の作成/編集/確認を直感的に行う機能です。
V4.3では、工程に含まれる指定要素の数を自動的に算出できるようになりました。また1つのアセンブリ工程に下位のサブ工程を複数設定できるようになりました。これにより、工程順を認識しやすくなり複雑な工程の検討や工程順の確認、含まれる要素の数え上げを容易に実施していただけます。
指定された要素の自動算出では、工程ツリーの右側:属性リストに、指定された要素の数を工程毎に自動的に算出することができるようになりました。
1つの工程に対して、サブ工程として複数の下位工程が設定できるようになりました。
V4.3では、2点間の距離を指定された任意軸に平行な成分として求められるようになりました。これにより、例えばプレス成形品の抜き方向の高さ成分やカム機構の移動方向成分が求められます。
選択されたエッジ(赤線)に平行な2点間を計測
複数部品を指定した移動方向に等間隔または、設定値間隔毎に配置できるように分解図機能を強化しました。配置したい部品を3つ以上選択し、方向を設定するだけで自動的に部品が一定間隔に配置されます。これにより、部品表/手順書作成で、アセンブリ状態のバラシ作業を効率的に実施できます。
部品名称や属性値を元にコメントを全部品に対して自動作成できるようにいたしました。複数部品に対してまとめて部品名称/属性値のコメントとして作成することで、簡単に部品表などの画像準備が行えます。
以下のファイル形式とCADバージョンに対応しました。お取引先様や部門間で授受される最新のファイル形式をVridgeRが読込めるようになります。
今回ご紹介した機能の他にも操作性改善を中心に約10項目の機能を強化いたしました。新機能の詳細やご不明な点がございましたら弊社までお問い合わせください。
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