2016年2月より出荷予定のSolid Edge ST8をご紹介します。今回のST8は使い勝手の改善に重点を置いたバージョンとなっています。
図面の改版を行う場合、改版による相違箇所を確認するのは非常に大変な作業でした。ST8に装備された図面比較機能を使うと、指定された2つのドラフトファイル間での差異を色別に表示させられるので、改版時の相違部分のチェックの時間が大幅に削減できます。
寸法の文字位置、矢印の向きや種類の変更、寸法補助線の変更を行う場合、従来は変更用のダイアログから指定を行っていました。ダイアログを閉じないと変更結果が不明な点があり、修正に時間がかかっていました。ST8では、多くの設定が画面上で直接行えるようになり、寸法の変更作業が効率よく行えるようになりました。
同じ形状を複数の部位に利用する場合、親となる形状をパターン化してコピーする機能が装備されていましたが、コピーする場合には、長方形、円形などの規則的な配置しかできませんでした。ST8ではコピーする際の規則をエクセルで制御できるようになったので、複雑な位置に配置されたような形状でもパターンによって効率的に作成できるようになりました。
Solid Edge以外で作成された形状を利用する場合、取り込んだ固まりの状態で作業を行うため、修正は非常に大変でした。特に、パターンで作成された形状を一つ一つ修正するために大変な工数がかかっていました。ST8では四角形、円形形状をパターンとして認識する機能が追加されたため、修正する工数が大幅に削減されます。
Solid Edgeは常に最新のWindows環境に対応しています。最新のWindows10に対しては現在検証を行っており、Windows10に対応した形でのご提供を予定しております。
また、Surface Pro3などのタブレットインターフェースへの対応、Windowsアプリストア版ビューワーの提供などにより最新の環境で効率的に使えるような改善が行われています。
ソフトウェアをご購入いただく前にトライアルを行っていただける仕組みをご提供しておりますが、このトライアルをクラウドで行っていただけるような取り組みをアメリカで開始しています。特別な環境を用意していただかなくても、WEB環境さえあればトライアルを行っていただけます。日本でも近日中にこの仕組が使えるように計画中です。
Solid EdgeはエクセルのセルとSolid Edgeの変数をリンクさせる機能や、VBAからSolid Edgeを制御する機能を標準で搭載しているので、エクセルを使ってSolid Edgeを活用することが可能です。エクセルからSolid Edgeをより簡単に活用できるように、VBAによるプログラミングやリンク設定作業を行わなくてもSolid Edgeと連携できるようなエクセルテンプレートファイルを現在弊社で作成しています。このテンプレートを使うとエクセルから簡単にパーツの変更を行ったり、アセンブリの動作を行ったりすることができるようになります。本機能はST8のリリースとともにご提供を予定しております。
製品の最新情報は弊社ホームページにて順次ご案内いたします。詳細については、弊社までぜひお問い合わせください。
DIPRO Solid Edge サポートセンター
TEL: 03-5909-0632
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