5月29日(金)大阪、6月9日(火)東京にてICAD/SXフォーラム2009を開催いたしました。この厳しい折、大変多くのお客様にご来場いただき、誠にありがとうございました。
基調講演は名古屋での新春セミナーに引き続き、100万分の1gの樹脂歯車を開発したことで有名な、株式会社樹研工業 代表取締役 松浦元男様にお願いしました。「100万分の1gの歯車は、『よその会社に先にやられたら、社長はどう責任を取ってくれるんだ』という社員の声で開発を決めた」など、バイタリティあふれる興味深いお話をお伺いすることができました。
萩原工業株式会社様には、工業用ブルーシートにも使われる素材フラットヤーン事業でも有名なエンジニアリング事業部製品開発にICAD/SXをご使用いただいていおります。導入事例では、ICAD/SX採用に至るまでの製品評価から、社員(海外現地法人を含む)のCAD教育、運用ノウハウ蓄積まで多岐にわたりお話しいただきました。最後にICAD/SX製品に対するご要望もいただき、開発元としても大変参考になる講演でした。
株式会社デンソー様からは、一品料理である生産設備(専用機)開発を後戻りレスで設計・製作するための3次元CAD・解析・シミュレーションツールを多用した業務上のノウハウをご講演いただきました。
自動車用樹脂部品、および金型を製造・販売されているシミズ工業株式会社様は、ハイエンドCADのみの金型設計に限界を感じ、設計者の「考える作業」と「データ作成作業」を分離させ、理想のCADシステムを定義し、金型の製品部と機構部を分けて考えられています。機構部の設計にICAD/SXを使用し効果を出されているとご講演いただきました。
今後も機械装置設計のお客様に向けたICAD/SXのイベントを継続して開催いたします(次回は秋に開催予定)。多くのお客様のご来場をお待ち申し上げております。
(ICADビジネス部 課長 川島 吉弘)
型技術協会では、型技術ならびに型産業のさらなる発展を図り、1991年より型技術に関連して特に優れ、かつ貢献度の高いものを顕賞しています。1996年より「型技術者会議」、および「型技術ワークショップ」の発表論文より、総合的に優秀な論文に顕賞する「奨励賞」を設けています。
型技術者会議2008にて発表した論文「自分の道具は自分でつくる―設計者がつくる型設計用CAD―」 にてシミズ工業株式会社 成田耕治様、梶田智志様、弊社ICADビジネス部 鳥巣正治、吉田伸二は、第19回型技術協会の奨励賞を受賞いたしました。なおシミズ工業株式会社様と当社の共同開発の成果はICAD/SX V6(2008年12月より販売開始)金型設計システム機能に実装されており、内容についてはDIPROニュース 2008年9月号でご紹介しています。
PICK UP