3D設計が一般的となってきている一方で、製造現場では、まだExcelの帳票や図面を印刷し、活用されているお客様も多いかと思います。現場へ持ちこんだ図面が足りず、現場とオフィスの往復を余儀なくされる、現場でチェックした結果をExcelへ再入力しなければならない、などの課題はないでしょうか?
弊社デジタルプロセスは、そのような課題を解決する新製品「MEBIUSχ(メビウスカイ)」を2022年9月末にリリースしました。MEBIUSχはものづくりで扱う全てのデータを一つの画面で見られる3D Web プラットフォームです。
本記事では、MEBIUSχの機能概要、活用事例などをご紹介します。
昨今、多くの製造業において3D図面化の動きが加速しています。3D化が進んでいる自動車業界においても、これまでは3D図面の適用は一部でしたが、ここ数年は製造現場や部品サプライヤに対しても、3D図面を流通させる検討が始まっています。
一方、設計データを3D化している企業でも、生産技術、製造現場では、2D図面やExcel帳票が多く残っています。ものづくりにおいて、設計が作成する3Dデータのみでは製品を製造することはできず、製造ノウハウは2D化、帳票化して情報を伝達しています。
また、タブレットやスマートフォンなどのモバイル端末が普及したことで、業務に使用するデバイスも多様化しています。特に製造現場では、ノートPCを利用することが難しい場合も多く、モバイル端末の活用が進んでいます。タブレットやスマートフォンに搭載されたカメラで、現場の情報を収集するシーンも増えてきています。現場の状態を記録するため、カメラで撮影した画像や動画も製造業で扱うデータとなっています。
このように3D化とデバイスの進化により、モノづくり現場で利用するデバイスとデータ形式は多様化しているのです。
MEBIUSχは、ものづくりで扱う全てのデータを一つの画面で見られる3D Web プラットフォームです。
3D / 2Dデータをブラウザで閲覧でき、更に既存で運用しているExcelのデータを取り込んで、その上に3Dデータや2D図面、画像、動画などを埋め込むことも可能です。そのため、製品の製造に必要な情報を一つの画面上に並べて表示することができ、情報を探す手間がなく一目で確認することができます。
検査業務での活用事例をご紹介します。これまでは、検査指示を2D図面と帳票で作成し、作業者はそれらを紙面に印刷、現場での検査後に結果を記入した後オフィスへ戻り、紙面に書き込んだ結果をExcelに再入力していました。
MEBIUSχを使用することで、3Dデータと帳票をそのままタブレットなどで現場に持ち出すことができます。結果はタブレット上で直接入力できるため、検査後に再度結果を入力し直す必要もありません。また、写真や動画を撮影し、リアルタイムに共有することができます。MEBIUSχを利用することで現場に持ち出すための準備作業と結果の転記作業を省くことができ、リードタイム短縮や工数削減、転記によるミスをなくすことができます。
MEBIUSχはブラウザで利用するWebシステムのため、クライアント端末へのインストール作業は必要なく、すぐに利用を開始できます。PC以外のタブレットやスマートフォンでも利用できるため、製造現場などのオフィス外でも気軽に利用できます。
また、データはWebサーバ上へアップロードすることで、すぐに関係者へ共有できます。最新の3Dデータやそれに関連する情報をいつでもどこでも閲覧できます。
MEBIUSχは、3D / 2Dデータの閲覧が可能なBasic版と、Basic版の機能に加え、上記でご説明した帳票作成も可能となるStandard版の2製品があり、用途によって最適な製品を選択できます。それぞれの製品に含まれる機能は下記の通りです。
MEBIUSχはものづくりで扱う全てのデータを一つの画面で見られる新しい3D Web プラットフォームです。詳細な内容については、下記お問い合わせ、または弊社営業までご連絡ください。
今後も3D Web プラットフォーム「MEBIUSχ」にご期待ください。
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