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DIPROニュース

2022

10月号

2022.10.11

Elysium 3DxSUITEのご紹介

3次元データを活用した製造プロセスをオールインワンでサポート

2022年10月末にリリースを予定している「Elysium 3DxSUITE(エリジオン スリーディースイート)EX9.1」についてご紹介します。

製品概要

Elysium 3DxSUITE はこれまで定評のある複数のトランスレータ製品を統合することで、高品質な3Dデータ変換・最適化機能を柔軟な組み合わせで使用できるようにした製品です。

ASFALIS、CADdoctor、DirectTranslator、3DEXPERIENCE DirectTranslator、V5-JT DirectTranslator統合→Elysium 3DxSUITE

Elysium 3DxSUITE は3Dデータの流通 / 活用のための多彩な機能(変換・検証・修正・比較・ 簡略化など)を搭載したトータルソリューション製品です。CADデータを独自の中間フォーマットENF(Elysium Neutral File)に変換後、データの最適化、他CADへの変換を行います。

お客様の業務に合わせ、自由に機能を組み合わせてご使用いただけます。

Front-End(Editor)

Front-Endは、Adapter(入出力)/ Optimizer(最適化)を操作する為のツールです。

上図のEditorはFront-Endの複数あるアプリケーションの1つになります。

Editorではモデルの形状を閲覧しながらPDQ検証・変換・修正・最適化処理などが行えます。

バッチ処理による変換・最適化だけでは不可能なデータのエラー修正が可能になります。

Editorは旧製品のCADdoctor本体に相当する製品です。

Elysium 3DxSUITEの特徴

高度なものづくりを実現するには、必要な情報が会社間・部署間・プロセス間でシームレスに受け渡され、複数のシステムが連動する環境が不可欠です。インターオペラビリティ(相互運用性)を実現するための様々な3Dデータ変換機能、最適化機能を備えています。

3DxSUITE の主な機能

PDQ検証

データ修正

データ変換

CADデータ比較

形状簡略化

ポリゴン最適化

中立面作成

リバース
エンジニアリング

レポート作成

特長 モジュール性 70以上のアダプター・オプティマイザー・ユーティリティツールから組み合わせ可能・拡張性 PC操作による個別処理から、大人数が利用する自動処理システム構築まで対応・利便性/モバイル性 設計・製造プロセスをえ円滑に進めるための各種3Dデータ作成をサポート
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設計・製造部門間のデータ授受での活用シーン

CADデータが製品設計にとどまらずプロダクトライフサイクル全体で活用されるようになり、それに伴ってあらゆる情報がCADデータ内で定義されるようになりました。3DxSUITEではCADデータの複雑なデータ授受を実現します。

企業ごとで異なる独自の基準(ガイドライン)にもとづく検証によってデータ品質を上げ、設計部門から製造部門へ、またサプライヤへ、異なるフォーマットに変換してデータの受け渡しを行います。単にデータを変換することにとどまらず、パートの名前をルールに則り置き換えするなどきめ細かいデータ処理を実行します。

3DxSUITEではお客様がツールの違いを意識することなく、ものづくりのデジタルトランスフォーメーションを実現することで、“デジタル化のための手作業”を発生させずにCADデータの高度な活用を実現して、人手を介さない、本当の意味でのデジタル化をサポートします。

オリジナルのCADデータ→Elysium 3DxSUITE<PDQ検証(企業ごとのガイドライン)→修正(自動/手動)→後工程に合わせたデータ変換→CAD比較(オリジナルCAD VS 変換後のCAD)>→後工程で必要な形式のデータ・PDQ検証レポート・CAD比較結果レポート
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Elysium 3DxSUITE EX9.1 新機能紹介

シナリオパラメーターセット(SPS)機能

シナリオとは、3Dデータの自動処理プロセスをシナリオファイルとして作成して使用することで、バッチ処理などが実行できます。たとえばデータ入力・修正、CAD比較、データ出力などの工程処理の流れもシナリオを使用することで自動化できます。また、複雑なデータ処理でもシナリオを使用することで設定ミスなどの人的なエラーを排除できます。

ScenarioEditor(シナリオ作成ツール)でシナリオを構成するコンポーネントそれぞれのパラメーターの設定状態をシナリオパラメーターセットとして複数保存できるようになりました。

これまでは同じコンポーネントの組み合わせでも、パラメーターの設定状態が異なる場合はそれぞれのシナリオファイルを作成して管理する必要がありましたが、シナリオパラメーターセットを使うことで、異なるパラメーターの組合せを一つのシナリオファイルで管理できるようになります。

複数のシナリオパラメーターセットを持つシナリオを実行する際には、シナリオ選択画面で使用するシナリオパラメーターセットを選択します。

コンポーネント→コンポーネントパラメータ→シナリオパラメーターセット
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シナリオフォルダーの複数設定

シナリオの選択で、これまではシナリオフォルダーの設定は1フォルダーのみでしたが、EX9.1からは複数のシナリオフォルダーを設定できるようになりました。複数のシナリオフォルダーが設定できることで、シナリオの種類(変換CADやパラメーターの種類など)ごとに整理してフォルダー管理した場合でも、シナリオフォルダーの設定をその都度変更することなくシナリオを選択することができます。

シナリオフォルダーの複数設定

新アダプターの追加

EX9.1から以下の3Dデータのフォーマットに対応したアダプター(データ入出力)がリリース。

新しくリリースされたアダプター

  • Solid Edge(Plug-in) Importer
    従来はSolid Edgeからの変換はParasolid等の中間ファイルを介しての変換でしたが、Solid Edge (Plug-in) Importerアダプターではネイティブファイル(ENFファイル)で他CADへの変換が可能です。
  • Creo View(Standalone) Exporter
    従来のCreo (Plug-in) ExporterアダプターではCAD環境が必要でしたが、Creo View (Standalone) Exporterアダプターでは直接、Creo Viewファイルへの出力が可能です。なお、対応する変換元CADはCATIA V5のみとなります。
  • SOLIDWORKS (Plug-in) Exporter PMI option
    SOLIDWORKSへのPMI出力が可能となり、3D PMIでは「セマンティックPMI(注記、寸法、データム、データムターゲット、幾何公差、表面粗さ)」、3D Viewでは「名前、視点方向、拡大縮小、PMI表示 / 非表示」の変換が可能です。

Elysium 3DxSUITE EX9.1 サポートCADバージョン一覧

赤文字は EX9.1 で更新されたサポートCADバージョンです。

製品 サポートCADバージョン
CATIA V5 Plug-in R25 – R32(V5-6R2022)
SmartLauncher(CAD Plug-in) : R26-R32
CATIA V5 Standalone Import :
R10-R32(V5-6R2022)
Export :
R14, R19, R20
CATIA V4 Standalone V4.2.1 – V4.2.5
NX Plug-in NX10 – NX 2206 Series
SmartLauncher(CAD Plug-in) : NX11 – NX 2206 Series
NX Standalone UG10 – NX 2007 Series
Creo Parametric Plug-in Creo Parametric 4.0 – 9.0
SmartLauncher(CAD Plug-in) : Creo Parametric 4.0 – 9.0
Creo Parametric Standalone Pro / ENGINEER 2000i – Creo Parametric 8.0
NX-Ideas Plug-in 6.3 – 6.8
SOLIDWORKS Plug-in 2017 – 2022
SmartLauncher(CAD Plug-in) : 2017 – 2022
Creo Elements / Direct Plug-in Creo Elements / Direct 19.020.5
Autodesk Inventor Plug-in 2017 – 2023
Solid Edge Plug-in 20202022
CADmeister Standalone V4.0 – 14.0
iCAD Standalone V7L1 – V8L2
Parasolid Standalone V7 – V34.1
ACIS Standalone R6 – R32
STEP Standalone AP203, AP214, AP242(edition1 / edition2)
JT Standalone Import : V6.4 – V10.7 Export : V9.0V10.7
QIF Standalone 2.1, 3.0
3DXML Standalone R2010x – R2021x
IGES Standalone 5.2, 5.3
STEP BOM Standalone AP242 edition1(IS), AP242 edition1(TC), AP242 edition3
PLMXML
XPDMXML
Standalone
Standalone

3D PDF Standalone
Creo View Standalone Creo View 1.0 以降
XVL Standalone P-XVL(V3), V-XVL(V5, V7, V9), U-XVL(V10, V11)
Plug-in変換をご使用するには、変換端末に対象CADが使用できる環境が必要です。

おわりに

3DxSUITEの製品紹介WEBページでは、今回ご紹介できなかった製品の詳しい機能や製品構成の事例などもご紹介していますので是非ご覧ください。

ご不明点などがございましたら、弊社までお問い合わせください。

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Elysium 3DxSUITE の詳細はこちら

お問い合わせ先

製品・サービスに関するお問い合わせ
(サポートセンター 辻浦)

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