去る2018年10月10日(水)、太田ナウリゾートホテルにおいて「機械設計の3次元化と活用事例セミナー」を開催いたしました。2015年4月に大宮オフィスを開所して以降、4回目の地域密着型セミナーですが、北関東の多くのお客様にお越しいただき大変盛況なセミナーとなりました。ご多忙の中ご来場いただきましたお客様には、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
今回は、3次元設計と後工程での3次元データの活用に取り組まれている株式会社SCREENセミコンダクターソリューションズ様より事例講演をいただきました。
株式会社SCREENセミコンダクターソリューションズ 経営戦略統轄部 業務改革推進部
CAD ⁄ PDM構築推進リーダー 池田 禮也 様
株式会社SCREENセミコンダクターソリューションズの池田様より、既存CADからiCAD SXへの移行や個別受注設計への3次元適用推進、設計工程および後工程でのVPSなど3次元データ活用の取り組みについてご講演いただきました。はじめに従来の3次元化の目的からiCAD SXを検討するに至った経緯についてご説明があり、続いて導入後の立ち上げについて、データ移行、運用、システム構築のお話がございました。後半はVPSをはじめとした3次元データ活用についての複数事例のご紹介と、課題・今後の取り組みについてご講演いただきました。聴講されたお客様からは「3次元データ活用の事例は大変参考になり、自社でも3次元CAD周辺のシステムを情報収集していきたい」、「今後も3次元データ活用の事例を聞いて、効率化や3次元データ有効活用のヒントを探していきたい」といったご意見が寄せられました。
iCAD株式会社 拡販グループ 理事
別府 哲哉
iCAD株式会社の別府より、機械装置・生産設備設計に特化した3次元CAD「iCAD SX」をご紹介いたしました。「iCAD SX」は独自の開発により、100万部品0.2秒で処理する性能、及び機械設計に求められる操作性を実現し、大規模装置の設計・検証を可能にした3次元CADであることをご紹介しました。また、設計環境とテクノロジについて、実機によるデモンストレーションを交えてご紹介いたしました。
デジタルプロセス株式会社 VPSビジネス部 課長
鹿田 聖子
デジタルプロセス株式会社の鹿田より、見える化による製品開発のQCD向上の取り組みについてご紹介いたしました。デジタル生産準備ツール「VPS」を利用することにより、3次元データを利用して組立プロセスやラインレイアウト等を検討することができます。3次元データの活用を生産設計以降の後工程にも広げ、情報、課題の共有化や定量的評価を図ることで、製品開発プロセスの早い段階での製品や作業品質の向上、作業の後戻りやコストの削減、生産の早期立ち上げ等にご活用いただいている事例をご紹介させていただきました。
セミナー休憩中、および終了後、ご講演いただいたSCREENセミコンダクターソリューションズへ、ご来場いただきましたお客様から個別にご質問をいただくなど、活発な情報交換の場となりました。また、今回のセミナーではデモブース(iCAD SX、iCAD IOC、VPS)を設置し、多くの方がお立ち寄りくださいました。お客様にご記入いただいたアンケートでは、具体的な取り組みや効果を交えた事例講演の内容はもちろんのこと、地域密着型の太田で開催したことについても大変好評でした。これからもこのような地域密着型のセミナーを企画させていただく所存です。今後とも弊社をお引き立ていただけますようお願い申し上げます。
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