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DIPROニュース

2017

11月号

2017.11.09

CADカスタマイズサービスのご紹介<図面自動作成機能>

はじめに

「3次元で設計したのに、2次元図面も作らなきゃいけないの?」

製造業においては、製品設計・開発のコスト削減や生産性の向上のために多くの企業で3次元CADが導入され、3次元データは各工程で広く活用されてきました。たとえば、(1)設計部門での干渉やレイアウト確認、性能予測の検討、3次元アノテーションによる加工指示、(2)製造部門での3次元データによる形状や組み立て手順の確認、(3)営業部門でのカタログなどのイメージ作成、などが挙げられます。

しかし、後工程の製造部門や調達・購買部門では、3次元データによる効率化は理解しつつも、依然として図面のニーズがあります。

  • - CADやビューワが無いと情報が確認できないため、追加でライセンスが必要となる。
  • - 多くの情報が含まれる3次元データから、属性など必要な情報を探すのが大変。
  • - 知りたい寸法はCADやビューワ上で計測しないと分からない(操作習得が必要)。

このため、設計部門には3次元設計に加えて従来の2次元図面の作成が強いられ、図面作成の効率化が求められています。

弊社の「CADカスタマイズサービス※1」では、製品設計や開発業務における3次元CADシステムを、お客様の業務に適したシステムに変更することで業務効率化をご支援しております。

本項では、3次元モデルから2次元図面の作成の効率化をご要望されるお客様に、「図面自動作成機能」をご紹介いたします。

※1
お使いのCADシステムに、部分的な業務を効率化する独自の便利機能(アイコン)の追加から、設計~製造工程をまたがる業務を効率化するシステム開発まで多岐に渡ります。CADシステムで提供されるAPI(Application proguramming interface)を用いたものから、弊社が得意とする自由曲面処理技術を活用した開発もご提供しています。

図面自動作成機能

CAD上の専用メニューに必要な情報を設定するだけで、図面を自動で作成します。

以下に代表的な図面要素の作成機能をご紹介いたします。

図面自動作成機能

アセンブリのバラシ図面作成

アセンブリのバラシ図面作成

CAD上のアセンブリモデルから、必要な部品やサブアセンブリのみの図面を自動的に作成します。

急いで試作メーカーに手配する場合など、アセンブリから必要な部品を検索することなく効率的に図面を作成することができます。

図面サイズの自動判定

図面サイズの自動判定

3次元モデルの部品形状を計測し、作成したい図面のスケールで最適な図面サイズを自動的に判定します。

所定のテンプレートがご用意される場合は、テンプレートサイズを提供します。

ビュー/投影図

ビュー/投影図

部品ごとに、必要なビューを任意のスケールで自動的に作成します。また図面内のビューの配置は、お客様標準あるいは 個別の指定が可能です。

寸法

寸法

あらかじめ用意されたお客様ルールに従って寸法を作成します※2

3次元モデルの構成部品面に設定された色を元に公差値や公差タイプを判別し、自動で設定します。

※2 
 2015年11月号「穴図面の寸法自動作成機能開発による業務効率化」

その他の図面要素

バルーンや各種記号、注記など、お客様のご要望に応じて自動作成いたします。

最後に

弊社では、CADを中心に3次元形状処理システムの長年の開発実績と、3次元形状処理技術を強みに、これまでに多くのお客様の業務効率をご支援してきました。お使いのシステムでお困りごとがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

(3D技術ソリューション部 課長SE 本橋)

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