去る9月13日(金)、NPO法人 高度情報通信人材育成支援センター(CeFIL)主催による合同フォーラムが開催されました。政府機関、大学教員、企業などが一体となって行われるこのフォーラムは、卒業生も含めた学生の継続的なICT人材育成活動として、また学生と企業の交流の場として毎年実施されており、今回で7回目を迎えました。この度、CeFILよりお声がけいただき、弊社が企業事例紹介およびパネリストとして参加する運びとなりましたので、その様子をご報告いたします。
当日は学生討議に始まり、基調講演、大学の取り組み事例の紹介に続き、弊社 関戸からは企業の取り組み事例としてDIPROの社員教育をご紹介いたしました。弊社の経営方針でもあります「ものづくりとITの融合」をテーマに実際に行われているPBL(Problem-Based Learning-課題解決を行うことによって学ぶ教育方法)として、Paper Bicycle Projectによるシステムエンジニア向けモノづくり教育や、新入社員教育で実施する自動車のスケールモデル作成の様子を、動画を交えてご紹介いたしました。「“もの”を持たない会社で、“ものづくり”の経験のない社員に、“ものづくり”の大変さとつくる喜びを体験させ、顧客との“モノづくり”の共感力を高め、自らの業務を創成型・提案型に変革させる」ことを目指した当教育は、ICT分野を担い活躍していく学生にとって興味深く感じられたのか、じっと聞き入る姿が見られました。
また、各講演後のパネルディスカッションでは、「世界で活躍できる人材の育成に向けた産学連携教育の在り方」と、「なぜ米国と比較して日本のICT関連コースは人気が高くないのか」の2本をテーマに企業、大学、学生参加者による熱い討論が繰り広げられました。パネリストとして参加いたしました弊社 関戸はモノづくり現場に携わる企業の視点から、本年6月の閣議決定の「世界最先端IT国家創造宣言」や総務省発行の「ICT成長戦略」には素晴らしい戦略が描かれており、学生にはぜひ夢を持ってチャレンジして欲しいとのメッセージをお伝えしました。また、それを手助けするためにも政府や大学からのPRが充実すれば、ICT分野も若い世代が夢を持つ業界となり得るのではないか、との考察をお伝えいたしました。
講演終了後の懇親会では、会場で質問できなかったこと、疑問に思ったことなどを企業からの参加者に聞きにくる学生の積極的な姿が多く見られ、次世代を担う若者の熱に、今後のICT業界における企業の使命を再認識する有意義なフォーラムとなりました。
(DIPROニュース編集局)
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