MENU

DIPROニュース

2014

8月号

2014.08.10

iCADフォーラム25th開催報告

お客様で賑わう展示端末
お客様で賑わう展示端末

5月27日の東京会場をはじめに、大阪、名古屋の3会場にて今春もiCADフォーラムを開催いたしました。

25回目となります今回は、TDK株式会社様、オムロン株式会社様、住友重機械エンバイロメント株式会社様にご講演いただきました。また、第5回となるiCADユーザー様限定「3Dステップアップセミナー」を午前中に同時開催。どちらも当日に急遽増席となり、終日、多くのお客様で活気に溢れるセミナーとなりました。ご多忙の中、ご来場いただいた皆様方に厚くお礼を申し上げます。

お客様からご好評をいただいております午前中の「3Dステップアップセミナー」は早い段階で満席となり、今回もお客様からの大きな期待を感じていました。お客様の期待に応えるべく、第5回となる今回は、構想段階での動作検討や機械全体の最新情報を参照・活用する分担設計、設計者の負荷を軽減するための既存データ活用や組立作業などについて、紹介いたしました。終了後のアンケートでは、「製造とのやりとりに活用できたら便利」など、実際の活用場面を意識されたお言葉をいただくことができました。私たちはCADの開発元として、年間2000社のお客様の現場を直接訪問させていただいています。私たちは、お客様の課題や悩みは何か、どのような業務に取り組まれているのか、理解に努めた上でセミナーを企画しています。今後もお客様と直接向き合い、お客様にとってさらに価値ある場となるよう、尽力してまいります。

満員の3次元活用事例講演会場
満員の3次元活用事例講演会場

午後の3次元活用事例講演では、はじめにTDK株式会社様にご講演いただきました。TDK株式会社様では、設計者の意識改革から始まり、装置開発のコストダウンやスピードアップ、品質向上を目標に、試行錯誤を繰り返し3次元化を推進されています。今回は、3次元適用時の様々な取組みとその効果事例、今後目指していくグローバルものづくり構想についてご講演いただきました。同様の課題を持っているお客様から、「さらに具体的に踏み込んで知りたい」という声が多く集まりました。TDK株式会社様では3次元CAD活用によりリードタイム10%削減を実現しており、今後30%削減を目指して取り組んでいくとの力強いお言葉をいただきました。

オムロン株式会社様には、マシンオートメーションコントローラNJシリーズと3次元CADであるiCAD SXを連携させることによる、装置開発期間の大幅短縮を実現するためのソリューションについてご講演いただきました。構想段階での制御ロジック検証や実機レスデバッグ、立ち上げ調整の効率化や稼働後のリモートメンテナンスなど、実機デモを交えながらの先進技術紹介に、「3次元CADと制御の連携には可能性を感じる」「新しい技術に刺激を受けた」など感嘆の声が集まりました。

3次元活用事例講演の締めくくりに、住友重機械エンバイロメント株式会社様に、一品受注生産における設計効率の追求についてご講演いただきました。住友重機械エンバイロメント株式会社様では、大型で都度設計が多く設計リードタイムの短縮が難しいという課題に対し、3次元部品標準図を適用。

多くの激励をいただいたiCAD講演
多くの激励をいただいたiCAD講演

また、3次元データを利用した機器搬入方法の検討などに取り組まれています。結果、設計工期で26%、設計工数で12%のリードタイム削減を実現されており、お客様からも「一品製作でここまで効果を出しているとは」「とてもリアルな現状や効果が聞けた」など、驚きの声をいただきました。

最後に、iCADのCAD開発に対する考え方をiCAD株式会社代表取締役社長 西村よりご説明いたしました。私たちは、製品の品質に責任を持ち、設計現場のニーズを迅速に実現するため、自社開発にこだわっています。また、単に道具を開発するだけではなく、実際にお客様に効果を出していただけるよう、活用推進を開発元として継続してまいります。私たちは、これからも設計者の現場に密着し現場と向き合うことで、設計者にとって真に役立つ道具を追求します。

引き続きiCADをご支援、ご愛顧いただけますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

(iCAD株式会社 窪寺 隼人)

TOP