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DIPROニュース

2016

7月号

2016.07.11

新 VPS 販売開始

製品組立構成を視覚的に作り込める新VPSを販売開始

富士通株式会社とデジタルプロセス株式会社は、組立製造業のお客様向けに、製品の組立プロセス検討を3次元モデルで支援するデジタル生産準備ツール「VPS(ブイピーエス:Virtual Product and Process Simulator)」の新版を2016年6月15日に発表しました。

今回の新版では、組立構成への作り込み機能の強化や性能強化などを行いました。

大規模製品のアセンブリ構成変更を大幅に効率化する構成ブロック機能
(VPS Digital Mockup, VPS Manufacturing, VPS組立動画)

産業機械や複写機のような大規模製品は、多くのユニットから構成され、生産時にはユニットごとに別のラインで組立て後、最終組立ラインですべてを組み合わせます。設計CAD構成から、このようなユニットごとの組立構成にVPSで編集する際に、これまでのVPSでは品番が一覧となった製造フローや製品全体が表示された3Dビューから構成を変更させたい部品を選択し、別ユニット配下へと移動させる操作を行っていました。そのため対象の部品がどのユニットに属していて、どのユニットに移動すべきかを把握し編集する操作が煩雑でした。今回、従来のような品番表示ではなく、一つ一つの部品を形状イメージで表示し、ユニット間の関係をチャートで表現する構成ブロック機能を追加しました。構成ブロック上で対象の部品をドラッグ&ドロップで移動することで、構成および手順を視覚的に確認しながら簡単に編集できます。

イメージ図

設計変更のVPSへの反映時間の大幅短縮や表示性能の改善を実現
(VPS Digital Mockup, VPS Manufacturing)

鉄道車輌、建設機械や装置などの大規模な3次元モデルでも快適に利用できるように性能強化を行いました。

  • 3次元モデルの部品点数の増化、PCスペックに関わらず、描画処理(ズーミング、視点回転など)速度を7FPS(frame per second)以上に保障するように性能改善を行い、ストレスのない操作性を実現しました。
  • 設計変更前後のデータを比較し、部品の追加/削除、形状変更、配置/構成の変更などを反映させる設計変更対応機能において、処理時間を大幅に短縮するとともに、変更部位の判別ルール設定の拡張などを行いました。

生産ラインレイアウト検討における作業動線検討をより高度化
(VPS GP4)

作業者モデル間の衝突チェック
図3.作業者モデル間の衝突チェック

製造ラインのレイアウトや工程検討を3次元で検証する「VPS GP4」では、ラインレイアウトに合わせて作業者の歩行動線を自動的に計算し、シミュレーションを行います。今回、作業者の昇降動作表現や作業者間の衝突確認を行えるようになり、より精度の高い作業動線検討が行えます。

閲覧機能の強化
(VPS Assembly Process Viewer)

Android端末での工程フロー図表示
図4.Android端末での工程フロー図表示

組立性検証を行う「VPS Manufacturing」「VPS 組立動画」の工程フロー図(組立ブロック図)を閲覧できるVPS Assembly Process Viewer(無償)に、これまでのiOS端末用に加えAndroid端末用の提供を開始しました。(App Store、Google Play から提供)

アプリケーション

2016年7月より順次提供いたします。ご不明点につきましては、弊社営業部までお問い合わせください。

VPS (富士通サイト)の詳細はこちら

(VPSビジネス部 前田)

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