2025年5月10日(土)~11日(日)日本歯科大学生命歯学部(東京都千代田区)にて日本デジタル歯科学会第16回学術大会が開催されました。「デジタル技術の潮流と革新 ―デジタル技術は歯科医療を変革したのか?―」をメインテーマとして様々なセミナー、シンポジウム、ポスターセッションなどが催されました。弊社提供のセミナーにおいて、(株)コアデンタルラボ横浜の滝沢様から弊社との取り組みについて、「全自動切削加工システムの臨床応用と今後の展望」というタイトルでご講演いただきましたので、その概要をご紹介します。
(株)コアデンタルラボ横浜様は2022年に弊社の模型自動計測システムを導入し、模型計測の自動化を既に実現されています(※1)。今回は弊社と共同で模型計測の後工程である歯冠設計、歯冠加工までの全自動化を試み、その結果についてご講演いただきました。
現状、模型計測、歯冠設計、歯冠加工の各工程のデジタル化は行われていますが、それぞれの工程および工程間で人が介在する必要があります。全自動化を実現するために、歯冠設計は弊社から既に販売しているAICADTM(※2)を使用し、歯冠加工はCAD/CAM冠用ブロック材料に限定した自動NC計算ソフトと加工機自動運転ソフトを新たに開発し、それぞれの工程を統合する管理ソフトにて繋ぐ形として提供し、試していただきました。
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結果、歯型模型を模型自動搬送装置にセットして自動計測を開始すると、加工まで全自動で行うことにより、大きく効率化できることを確認していただくとともに、今後に向けて以下の課題を挙げていただきました。
今回の取り組みを学会の場でご講演いただいたことにより、多くの歯科関係者にこれからの全自動化に向けたイメージを持っていただくことが出来たと同時に、弊社が今後やるべきことが確認できました。引き続き、人材不足、長時間労働が深刻な課題となっている歯科技工業界に貢献できるよう取り組んでまいります。
最後にこの場をお借りして、多大なご協力をいただきました(株)コアデンタルラボ横浜の滝沢様他皆様に感謝申し上げます。
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