去る7月1日(金)に、東京工業大学(大岡山キャンパス)蔵前会館 くらまえホールにて、「第30回 経営に貢献するCAEセミナー」を開催いたしました。本セミナーも開始から15年が経ち、今回で30回目を迎えることができました。これも、ひとえにお客様のご信頼、ご愛顧の賜物と厚く御礼申し上げます。また、ご多忙の中、ご来場いただきましたお客様に、厚く御礼申し上げます。
今回も、「経営に貢献するCAE」をテーマに、実際に開発にCAEを活用されている、マツダ株式会社様、イーグル工業様、日立建機様、また基調講演として東京大学大学院様より、ご講演いただきました。
マツダ株式会社 車両開発本部 CAE技術開発グループ マネージャ 江頭 裕二 様
マツダ株式会社 江頭様より、「マツダ 新世代商品開発におけるCAE展開」と題しまして、CAEのプロセス革新、期間短縮、検証領域拡大、性能達成率の向上の4本柱の強化への取り組みと成果、今後の展望についてご紹介いただきました。
イーグル工業株式会社 技術本部 部長 博士(工学) 井上 秀行 様
イーグル工業株式会社 井上様より、「超次世代型メカニカルシール開発における高度CAE技術の構築と適用」と題しまして、構造解析や流体解析さらには構造-流体連成解析を製品開発に活用し、メカニカルシールのテクスチャリングに関する知見、効果を、実験前に把握することで、効率よく開発を進めた事例についてご紹介いただきました。
日立建機株式会社 実験解析評価センタ センタ長 田村 和久 様
日立建機株式会社 田村様より、「製品開発を支えるCAE(実験力・解析力・評価力)と組織」と題しまして、ゼロからの組織の立ち上げ、人材育成、実験と解析の開発サイクルへの組込み、そして解析精度、製品品質を向上させてきた、解析主導型設計の取組みについてご紹介いただきました。
東京大学大学院 工学研究科 システム創成学専攻 教授 越塚 誠一 様
基調講演として、東京大学大学院 越塚様より、「シミュレーションの品質向上のためのV&V」と題しまして、シミュレーション結果の信頼性を具体的に確立するための方法論であるV&Vに関して、品質V&VとモデルV&Vの2つの流れが重要であること、日本でも学会基準が作られつつあり、その考え方が広く受け入れられるようになってきた等の、V&Vの現状について、ご紹介をいただきました。
セミナー終了後は、例年通り懇親会を開催いたしました。今回も、講演者の方々を中心に、ご参加いただいた皆様には、和やかな雰囲気の中で、業種を超えた貴重な情報交換の場として活用いただきました。30回目という節目でもあり、参加者の皆様からは「よくここまで続けられてきた」との、ねぎらいの言葉も沢山頂戴いたしました。
また、本セミナーに関して、「CAEの戦略や社内の進め方を聞くことができて有益でした」、「CAEに関する組織づくりの参考になります」等、多くの肯定的なご意見をいただきました。今後も、皆様からのご意見・ご要望に耳を傾けながら、ご期待に沿える魅力あるセミナーとなるよう誠心誠意取り組んで参りますので、引き続きデジタルプロセスを、ご支援、ご愛顧いただけますよう、何卒よろしくお願いいたします。
講演会場の様子
デモ会場の様子
懇親会の様子
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