DIPRO VridgeR(以下VridgeR) は、革新的な3D表現の実現により、超高速・高性能な大規模DMU(デジタルモックアップ)ツールとして、航空機や自動車、建機、造船業界のお客様に先進的な業務スタイルをご提供してまいりました。また、2013年に発表いたしましたコンセプト「データ衝ビューワ」では、3D図面からものづくり情報を読み解き、可視化することで3Dデータによる見積や生産要件の検討・検証業務等を支援してまいりました。
この度、VridgeR新バージョンV4.4を2017年1月よりご提供を開始いたします。新機能の概要と特長をご紹介いたします。
ネジの軸径縮小や部品毎のクリアランス値設定により、干渉チェック結果確認件数の大幅な削減を実現します。また、動的クリアランスチェックがおこなえるようになりました。
今まで、干渉/クリアランスチェック結果は、不必要な干渉やクリアランスを多数含んでいました。V4.4では、不必要な干渉を事前に除外することで、検証業務をより短期間で行っていただけます。
干渉チェックでネジ部品は干渉、接触と検出されてしまいます。ネジの首下縮小機能は、部番や属性からネジ部品を特定し、内部的にネジの軸部分を縮小します。これにより干渉チェックの対象からネジが除外され、チェック件数の削減、結果判断工数の削減につながります。
VridgeRには、部品を移動させながら干渉をチェックする動的干渉チェック機能があります。今回、干渉だけでなく、動的なクリアランスをチェックできる機能を追加しました。例えば、部品取り付け/取り外し検討で、手や工具が入る隙間を考慮した確認がおこなえます。
CATIAでは、アノテーションを選択すると関連する要素がハイライトされるクロスハイライト機能があります。今回、このクロスハイライト機能をVridgeRで再現しました。VridgeR上でアノテーションをピックすると、関連する要素(面や線、形状)がハイライトされます。逆に、要素をピックした場合には、関連するアノテーションがハイライトされます。1つのアノテーションを複数要素に関連付けできるクロスハイライトへの対応は、3D図面参照には必須です。V4.4のCATIA V5 I/Fで読込んだCATIAデータから対応いたします。
製品を内包する体積最小の直方体を求める機能を追加しました。これにより、例えば荷姿検討で製品を格納する最小サイズの算出や、プレス方向として高さや奥行、幅が最小になる製品の方向を求めるのにご利用いただけます。
この度、ExcelやVBAプログラムに組込み可能な、新コンポーネントVridgeR ACTをご提供いたします。VridgeR ACTをExcelやVBAプログラムに組込むことで3Dデータとの連携がおこなえます。例えば、3Dデータに含まれるPMI/属性情報をExcelに転記することや、3D形状の検索をExcel上からおこなうことができるようになります。また、ボタン等のUIをカスタマイズすることでタブレット端末でも容易に3D形状・PMI/属性の表示と操作が行えます。
以下のCADバージョンアップに対応しました。お取引先様や部門間での授受される最新のファイル形式をVridgeRが読込めるようになります。
① CATIA V5-R2016(R26)
今回ご紹介した機能の他にも操作性を中心に24項目の機能を強化いたしました。
新機能の詳細やご不明な点などございましたら弊社までお問い合わせください。
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