わたくしたちDIPROは、長年モノづくりエンジニアとして培った現場力を強みとして、お客様の“お悩み”の奥深くにある、まだ課題化されていないもやもやの“核”を探り出し、お客様の7S※に最適な解決策をご提案するだけでなく、お客様による解決策の「実行、実現」まで一番近くに寄り添ってご支援してまいります。
今回は、そうした活動のひとつをご紹介するべく、ヤマハ熊本プロダクツ 谷口様より事例をご寄稿いただきましたので、ご紹介させていただきます。
会社名 |
ヤマハ熊本プロダクツ株式会社 |
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本社所在地 |
熊本県八代市 |
設立 |
1998年(平成10年)11月27日 |
代表者 |
代表取締役社長 加藤 雅彦 |
従業員数 |
513名(2020年12月末) |
資本金 |
4億9,000万円 |
事業内容 |
船外機製造 |
弊社は予測不能な外部環境やマリン事業の変化に柔軟かつスピーディーに対応していく為に、従来の問題解決型の製造から課題解決型の製造への変革を目指しています。その為に、自ら課題設定を行い解決に向けて推進出来る人財育成が必要不可欠となりました。
ご縁があり、DIPRO様にコンサルティングを依頼しました。まず、DIPRO様の指導のもと、各部門から選出したメンバーにて課題抽出プロセスを実践していきました。
課題とは、目標値に対してGAPが存在し、それを埋める方策が明確でないものと捉えておりますが、上記プロセスを実践していく中で、メンバーでは課題と問題の違いを正確に把握出来ていませんでした。
更に、課題を設定する為には、目標(目指す姿)と現状把握が欠かせませんが、両方が曖昧な状態であり、特に「どうなりたいのか?」の問いに窮する場面が非常に多く、議論が膠着状態に陥る度に、DIPRO様にファシリテートして頂き、何とか最重要課題6項目を設定出来ました。
次に、最重要課題の中からテーマを選定し、解決までのプロセス(PDCA)の実践を行いました。
今回テーマとして設定したのは、「在庫削減」です。
漠然と在庫が多いという事は認識していましたが、どのくらい多いのかを定量化出来ていませんでした。
ここでは、Plant Simulationを活用し、計画在庫と実績在庫の差異を算出した結果、計画よりも実在庫が10%多い事を初めて定量的に捉える事が出来ました。(図4)
そこで、何が原因で在庫が多く発生しているのか?について、DIPRO様の手法を用いて議論を重ね、
この2点が在庫過多の原因である事が明確になりました。
解決策として、在庫数の適正化を行い、3か月後に6%の在庫を削減する事が出来ました。
残り4%の削減に向けて、現在も活動を続けています。
今回の課題設定からプロセス実践までを行った成果として以下が挙げられます。
上記の成果もさることながら、自分達の弱みが分かった事、つまり、今後強化が必要な部分を把握できた事で、まだまだ成長出来る余地がたくさんある事に気付けた事が最大の成果であったと見ております。
また、自分の考えを伝え、議論を重ねる事でより良い結果に結び付くという“チーム”の重要性をメンバーが理解出来た事も一つの成果です。
課題解決に向けて自ら考え、行動に移せる人財育成の第一歩を踏み出せたと思います。
今回は教育も兼ねた実践の中で、しっかりと成果を出す事が出来ました。しかし、まだたった一例が出来ただけです。
現在、当活動に習い他業務にて実践を行っております。なかなか難しいですが、決してあきらめることなく挑戦し続け、仕事のやり方を変えていけなければなりません。
今後も様々な課題に対し、真摯に向き合う人財を育て、弊社独自のモノ創りを目指していきます。
引き続きDIPRO様には課題解決のご支援をお願いしたいと思います。
ヤマハ熊本プロダクツ株式会社
技術部 技術戦略課 谷口 芳文
われわれDIPROはこれからもお客様の課題解決のご支援に全力を尽くすとともに、 全方位のエンジニアに定着する現場力でプレゼンスを発揮してまいります。
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