毎回ご好評をいただいておりますCOLMINA デジタル生産準備 VPS(以下 VPS)の事例セミナーを昨年秋に引き続きWebセミナーとして6月24日(木)に開催いたしました。
今回は、PHCホールディングス株式会社様、ローランド ディー.ジー.株式会社様よりVPS Standardの活用事例を中心としたご講演をいただきました。
普段は遠地で参加が難しいお客様や業務が忙しく会場参加が難しいお客様からもWebセミナーということで多くのお申込みをいただき、500名を超えるご参加をいただきました。
コンカレントエンジニアリング、フロントローディングを進められる中で、課題解決のため現場からの要望に合わせてVPSをツールとして導入した「要望型」、VPSの導入によるコンカレントエンジニアリングでの効果を提案しながら取り組みをされた「提案型」。これら“2種類のVPS導入”による経過と効果について具体的な活用事例をモノづくり推進管理部 モノづくり企画課 伊藤 泉 様よりご紹介いただきました。
要望型のVPS導入では、複数部門からなる専門部隊を結成しVPSデータを共有、VDR・VMR※を実施することにより、試作時課題点の68%前倒し抽出や、設備・治工具検討、作業指図書作成等の生産準備業務54%の前倒しを実現し、試作による品質の向上や、設計の後戻り・工数の削減などに効果を上げられたお話しをいただきました。
また、提案型のVPS導入として、設計部門における、試作資料作成や仕様変更時のBOMと組立仕様書の修正負担を軽減するため、新商品開発時の設計と並行したVPSの仮想試作による網羅検証(全体対象シミュレーション)の実施によるコンカレントエンジニアリングの推進、関連書類・データを結びつける参照番号導入による整合性改善の取り組み等のご講演をいただきました。
聴講されたお客様からは、「各部門の垣根をなくして情報を共有し、仮想試作を何度でも繰り返すといった部分が大変参考になりました」、「関係部署とのコミュニケーション強化がポイントとなる点など大変勉強になりました」といった感想をいただきました。
ローランド ディー.ジー.様では、2000年より運用し効果を上げている自社開発のデジタルセル屋台システム
“D-PICS”の活用進化と合わせて生産準備業務の効率化 / コンカレントエンジニアリングを実現されるべく、VPSでの業務改革を推進されています。
ご講演では、生産技術部 生産準備ユニット 尾﨑 友寛 様よりVPS活用による“D-PICS”作業図作成標準の改定や辞書機能によるタイ語との翻訳作業の負荷軽減、VPS「Manufacturing Flow」「設計変更対応」「形状交換」等の機能活用による作業効率30%向上の具体例をご紹介いただきました。
また、VPSデータ管理用に自社開発されたEDITORツールの適用例、海外生産拠点となるタイ工場へのVPS展開といった事例をお話しいただきました。
聴講されたお客様からは「問題解決の内容が具体的でわかりやすく大変参考になりました」、「VPS導入から2年という期間でしっかりと成果を出し、さらなる改善に向けての活動も明確になっており、衝撃を受けました」といった感想をいただきました。
VPSの導入にあたり、自社開発システムとの連携や運用改善も合わせて行い業務改革をされている活用事例には、多くのお客様より「社内システムとVPSを上手く連携されていて素晴らしい」というお声をいただいております。
Webセミナーとして第2回目となる本セミナーも、出席者の皆様にチャットやツールの挙手機能を使ってご参加いただき、ご講演者様との間で質疑応答が積極的に交わされ、主催者側としても大変意義深い事例セミナーとなりました。
お忙しい業務の中、準備を行っていただいたご講演者の皆様に改めて御礼を申し上げますと共に、ご参加いただいたお客様にもお礼を申し上げます。
皆様からいただきました、セミナーへのご意見、ご要望を活かしながら、新しい社会様式の中でのセミナーや情報発信を、今後も検討、実施して参りたいと考えています。
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