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DIPROニュース

2017

2月号

2017.02.10

創立30周年にあたって

当社は、前身である日産システム開発の設立以来、今年で創立30周年を迎える事が出来ました。これもひとえに、この間お引き立ていただきました多くのお客様、そしてお取引先の皆様のおかげであり、改めて深く感謝申し上げます。

1987年2月、日産自動車内製CAD開発を中心とした日産システム開発創業、1997年の日産ARテクノロジー社との合併、そして2000年、富士通資本100%のPLM分野の専門特化会社として新たなスタートを切りました。その後、自動車、重工、電気・精密、設備・装置等幅広い製造業のお客様と仕事をさせていただくことで業容を拡大してまいりました。現在では、当社及びグループ会社であるiCAD社、迪普勒(北京)信息技术有限公司(DIPRO CHINA社)を含め、従業員も約700名という規模となり、エンジニアリングIT専業としては、日本でもトップクラスの企業に成長することができました。

ここ数年を振り返ってみると、外部環境としては2008年秋のリーマンショック、2011年春の東日本大震災、その後も世界的な経済不安と超円高環境、直近では英国や米国での政治状況の激変等、日本の社会や製造業にとって経験したことのない事態に直面し、先の見通せない中での事業展開を迫られる状況が続いています。そして、内部環境として当社の事業領域を捉えてみると、当初から軸としていた3DCADデータを衝とした開発及び生産準備のデジタルプロセス化については、自動車産業を中心としてほぼ基盤が整い定着化し、裾野を含めた拡大展開のフェーズに既に移行しています。一方、AIやIoTといった先端のICTを前提とした、製造業全般に於ける生産革新や自動車に見られる電動化・知能化等の新たな取り組みが、世界的な競争環境下で産業の壁を越えて加速しつつある中で、デジタルプロセス化も、従来の『形』や『メカ』に着目した取り組みから、『機能・性能』、『メカ・エレキ・ソフト』といった領域を含めたより広範で高度な次のステップに入ったと考えています。当社としましても、次の十年を考えた時、近年取り組んでいるこうした分野での技術基盤の強化に注力し、お客様の新しいニーズにお応えできるよう努力を続けてまいりたいと考えています。

当社の歴史は、源流としての日産自動車や富士通での取り組みを含めると、日本の製造業のデジタルプロセス化の経緯そのものと一体となって形づくられたとも言えます。創立30年というこの節目に、広く先人の軌跡を振り返りつつ、将来に向け道を切り拓いていく為に、あらためて真の付加価値とは何か、更なる競争力とは何かを追求する姿勢を持ち続けたいと思います。そして、ソフトウエアの開発から御客様の実務支援までのサイクルを回し、結果責任を全うするという基本姿勢の上で、新たな領域の高い目標に向かって歩んでまいります。

お客様、そしてお取引先の皆様に重ねて感謝申し上げますと共に、今後ともお引き立ての程、宜しくお願い致します。

(代表取締役社長 山田 龍一)
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