COLMINA デジタル生産準備 VPS IOC※(以下 VPS IOC)はFA業界などにおける実機レス制御検証環境を提供するソフトウェアです。近年では、工場の自動化の流れが加速しており、設備の制御プログラムの品質向上が重要な課題となっています。IOCは、制御プログラムの開発だけではなく、装置オペレーターの事前教育などにも活用されていますが、後工程での効果向上のために、VPSのVRソリューションであるXphereと連携し、装置の動きをVR上で体験できる機能を提供します。
2021年1月にリリース予定のVPS IOC V20L20の新機能とVPS IOC Player(1月予定)、VPS IOC Viewer(4月予定)を紹介します。
製造業界向けVirtual Reality製品であるVPS Xphereは、設計レイアウト検討ではVridgeR、生産技術組立検討ではMFG、作業場検討ではGP4と連携し、デジタル生産準備領域を広範囲にカバーしてきました。そして今回新たに、自動機の検討としてIOCとの連携を実現しました。
IOC連携では、タイミングチャート再生やシミュレーション中の動作など、IOCで動いている装置の動作をVR上でリアルタイムに再現することができますので、実機のそばなど、本来は実機稼働中には入れないような場所から、実機さながらの動きを検証・確認することができます。
Xphere連携機能の提供と合わせて、IOCの活用の幅を広げていただけるように、新しく「VPS IOC Player」と「VPS IOC Viewer」を製品体系に追加します。
「VPS IOC Player」では、「VPS IOC」で作成した仮想メカを使用して、タイミングチャートの作成や、それを再生しての動作検討、制御シミュレーションなどを行うことができます。
「VPS IOC Viewer」では、「VPS IOC」や「VPS IOC Player」で作成したデータを使用して、動作のイメージ共有や、制御シミュレーションを行うことができます。
どちらの製品もXphereとの連携機能は標準実装していますので、これらの製品を使用することで、「専任者が作成した仮想メカを利用して、複数の制御開発者がデバッグしたい」、「Xphereと連携した仮想の教育システムを作りたい」といった環境を、従来に比べて低価格で構築できるようになります。
[I/O設定]の「ビット演算」と「信号演算」の設定をCSVファイルから取り込めるようになりました。従来機能では扱えなかった「ビット演算」や「信号演算」の設定も外部編集が可能となり、複数信号の設定作業の効率化や、CSVファイル利用したI/O設定の流用を実現できます。
弊社を始めとした富士通グループPLM関係各社では皆様のご期待に沿えるよう邁進してまいりますので、今後ともご愛顧のほど宜しくお願い申し上げます。
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