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DIPROニュース

2018

8月号

2018.08.10

第34回 経営に貢献するCAEセミナーのご報告

去る平成30年7月4日(水)、東京工業大学(大岡山キャンパス)蔵前会館くらまえホールにて「第34回経営に貢献するCAEセミナー」を開催いたしました。当日は曇天で蒸し暑い中、ご来場いただきました皆様方には厚くお礼申し上げます。

東北大学大学院 大関様
東北大学大学院 大関様

ご講演では始めに東北大学大学院 大関様より「量子アニーリングが示す社会の未来像」と題しまして、近年著しい進歩を見せる量子アニーリングタイプの量子コンピュータについて、最新の研究成果や研究動向、日本独自の課題、今後の共通基盤としての広がり等を紹介いただきました。聴講されたお客様からは、「量子コンピュータの未来が近づいてきていることを感じました」、「早く実問題に適用できるようになることを願います」といった感想が寄せられました。

株式会社SUBARU 林様
株式会社SUBARU 林様

続いて、株式会社SUBARU 林様より「車両運動性能分野におけるSUBARUのモデルベース開発の紹介」と題しまして、近年自動車OEMを中心に製品開発へ適用が広がりつつあるモデルベース開発について、車両運動性能開発への適用状況や、評価が難しい感性の領域での開発手法に関する事例をご紹介いただきました。お客様からは「モデルベースの開発プロセスは、非常に参考になった」、「開発手法が理解でき勉強になった」といった感想をいただきました。

イーグル工業株式会社 井上様
イーグル工業株式会社 井上様

休憩をはさみ、イーグル工業株式会社 井上様より「革新的CAE技術の製造業経営への貢献」と題しまして、要求される環境配慮性能が年々厳しくなってきている次世代メカニカルシールの開発について、構造や流体等の複合領域解析の活用事例やロバスト最適化の事例を紹介いただきました。お客様からは「分野は違うが、アプローチが大変興味深かった」、「具体的な事例がわかりやすかった」といった感想をいただきました。

富士通アドバンストテクノロジ株式会社 野崎
富士通アドバンストテクノロジ株式会社
野崎

最後に富士通アドバンストテクノロジ株式会社 野崎より「AIを用いた製品開発環境の構築と実践適用」と題し、製品開発にAI技術を適用するための開発環境の解説と、主に富士通内の製品開発におけるAI技術の適用事例を紹介いたしました。

休憩時間には、デモ会場で富士通グループ各社から、AI技術およびMBD関連の展示や、多くのアプリケーションをデモでご紹介いたしました。休憩時間を利用した短い時間ではありましたが、熱心にご覧いただきました。

講演終了後、会場を移動しての懇親会には、多くのお客様にご参加いただきました。講演者の方々を中心に、ご参加いただいた皆様には、打ち解けた雰囲気の中で交流を深められ、また業種を超えての、貴重な情報交換の場として活用いただけたのではと思います。

これからも皆様からのご要望を反映し、ご期待に沿える魅力あるセミナーになるよう誠心誠意取り組んで参りますので、引き続きご支援をよろしくお願いいたします。

講演会場の様子
講演会場の様子

デモ会場の様子
デモ会場の様子

懇親会の様子
懇親会の様子

(デジタルコンテンツサービス部 次長SE 辻村)

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