デジタルプロセス株式会社・富士通株式会社共催「NXユーザフォーラム 2006」を、UGS PLMソリューションズ株式会社協賛で2月3日(金)東京・蒲田にて開催いたしました。I-deas・Unigraphics両システムのお客様を対象に2004年から始まった本フォーラムも3回目を迎え、今回も100名を超す多数のお客様にご来場いただきました。事例のご講演、そしてパネルディスカッションにてご発表いただきましたユーザ各社様、またご多忙にも関わらずご来場いただきました皆様に厚く御礼申し上げます。
今回は「3次元設計の高度化」をテーマに、3次元設計データの活用や技術ノウハウ蓄積への取り組みなどについて、個別セッションやご講演、パネルディスカッションを通して、ご参加の皆様と共に考えて参りました。以下に、フォーラムの概要をご紹介いたします。
今回は新しいプログラムとして、個別セッションを開催しました。本セッションは事前にお客様に実施したアンケート結果を基に議題を決定し、今回は「図面レス」「I-deas to NX」「金型製作への3次元活用と5軸・複合旋盤加工」の3つのテーマを取り上げました。
活発に意見交換をしていただくために、定員は14名様までとさせていただきましたが、会場では少人数でテーブルを囲み、ご参加者様が業種の壁を超えて、ご発言や情報交換をされていました。他社様のお話が聞けて非常に有益だった、今後も継続して開催して欲しいとのご感想を多数いただきました。お客様同士の情報交換の場として今後も継続して開催して参ります。
基調講演:富士通株式会社
センター長代理 宮澤 秋彦
「富士通のものづくり革新とテクニカルコンピューティング」
富士通では、2003年より高付加価値の「ものづくり」と人材価値の向上を目指した「ものづくり革新活動」を展開しています。ものづくり革新のフレームワークである“現場起点の生産革新”、“強いものづくりを実現する生産技術”、“開発源流の革新”について、現場における生産改革活動の具体的な取り組み事例を交えてご紹介しました。
講演: UGS PLMソリューションズ株式会社
NX推進室室長 山本 宏則様
テクニカルアドバイザー 日原 進介様
「3D CADによるナレッジ駆動型設計環境の実現」
NXを中心としたナレッジ駆動型設計環境の実現を可能にする機能群について、具体的な適用方法を交えてご説明しました。また欧米のナレッジ駆動型プロセスの事例として、GEAEにおけるWAVEやテンプレートを活用したアプローチ方法をご紹介しました。
NX導入事例ご講演:グローリー工業株式会社
グループマネージャー 景山 浩志様
「3次元データ+簡略図によるものづくりの推進」
グローリー工業株式会社様では、設計から製造まで3次元データを有効に活用する一貫協調開発を推進されています。今回はその実施項目の一つである「3次元データ+簡略図化」の推進について、現在までの具体的な取り組みや推進のポイントをご講演いただきました。
I-deas導入事例ご講演:日産車体株式会社
部長 中島 完治様
「3D-CADを軸とした開発・生産準備プロセスの改革」
日産車体株式会社様では、3次元データ作成の質向上やバーチャルプロトタイプのフル活用等により、開発品質の向上を図られています。今回は開発品質向上への取り組みについて、エルグランドや新プロセスにより開発したノート、新型ウイングロード等の事例と共にご講演いただきました。
講演:デジタルプロセス株式会社
次長 立麻 哲夫
「NX4リリースに向けた富士通・DIPROの取り組み」
UG、I-deasの本格的統合版であるNX4のリリースに先立ち、製品およびお客様への支援体制についてご説明いたしました。また、3次元CAD高度化利用に向けた考え方とご支援内容のご説明もいたしました。
パネルディスカッション: パネラー各社様(50音順):
グローリー工業株式会社 グループマネージャー 景山 浩志 様
株式会社ケンウッド グループマネージャー 山本 信昭 様
山形カシオ株式会社 次長 高谷 浩志 様
富士通株式会社 センター長代理 宮澤 秋彦
司会:
デジタルプロセス株式会社 取締役 山田 龍一
実際にI-deas・NXをご利用いただいているユーザ各社様からの生の声を聞かせていただく機会として、パネルディスカッションを開催いたしました。「3次元設計の高度化」をテーマに、パネラー各社様の3次元化の現状(問題点、取組み、課題)についてご発表いただきました。また各社様が取り組まれている3次元を活用したグローバルなコミュニケーションの状況や、ITベンダーへのご要望についてもご意見を伺いました。
NXユーザフォーラムは、毎回お客様皆様のご意見を反映して、新たな内容や構成となるよう取り組んでおります。これからも皆様の業務に役立てていただけるフォーラムとするべく企画してまいります。ユーザフォーラムへのご要望がございましたら、是非お聞かせください。
次回も是非ご来場賜りますよう、お願い申し上げます。
(エンジニアリングサービス部 次長 星野 成樹、 根岸 佐和)
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