1月23日(火)に「新春デジタルプロセスセミナー in Nagoya 2007」を全日空ホテルズ ホテルグランコート名古屋にて開催いたしました。名古屋での開催は今年で5回目を迎えましたが、新春の恒例行事として、楽しみにお待ちいただいている方々も増えてまいりました。
今回は「ものづくりへの限りなき挑戦 」をメインテーマにし、製造業の先端技術に触れる、製造業の共通の話題の場を提供するということを狙いとしましたが、多くのお客様にご参加をいただき、大変活気のあるセミナーとなりました。ご多忙の中、ご来場戴いた皆様方に厚くお礼申し上げます。
基調講演は、社会派ドキュメンタリーの旗手と言われている、今井 彰 様に「プロジェクトXに学ぶ ~成功するプロジェクトの鍵~」と題してご講演いただきました。NHK番組「プロジェクトX」誕生までの秘話や信念を貫いた多くの人々の姿を、映像と声で伝えていただきました。成功への思いや強固な信念や「感動」から生まれるエネルギーについての切々とした語りや、中島みゆきさんの歌をバックにしたVTRに、何人もの方が目頭を熱くしておられたように見えました。
お客様事例では、中部地区の製造業を代表する、自動車・工作機械・航空機の3業界から貴重なお話をしていただきました。
最初に、三菱重工業株式会社 名古屋航空宇宙システム製作所の課長の渡辺 光浩 様から「3次元CADを活用した航空機開発の取組み」についてご講演いただきました。1970年代から現在までの3次元CAD活用への取組み状況を、現在開発中のものを一部含めてご紹介いただきました。またCADビューアとして弊社開発ソフトウェア「VridgeR」を、数あるビューアの中から採用して戴いた経緯や、今後の展開についても話をしていただきました。
次にコマツ工機株式会社の清水 陽一郎 様よりご講演いただきました。「クランクシャフト加工用工作機械での3次元設計 事例~ノンフィーチャ型3次元CADだからこそできる設計~」と題するご講演は「構想設計時間の短縮」、「コンカレント設計」、「ミス削減」、「CAD/CAM連携」といった3次元CADの導入の狙いから始りました。そして、弊社開発ソフトウェア「ICAD/SX」の導入とその効果について、実際のデータをもとに具体例を数多く紹介していただき、設計の「見える化」の波及効果までをご講演いただきました。
株式会社MCOR(エムコア) 社長の沖 信一 様(元 三菱自動車工業株式会社CIO)からは、「‘見える化’を追求しています」と題して、ご講演いただきました。「もの」、「現象」、「プロセス」、「システム」、「データ」、「似たもの」と6つのキーワードで、「見える化」を整理され、各キーワード毎の‘見える化’の具体例と効果についてご紹介いただきました。「似たもの」では、形状データを利用した3次元形状類似部品検索ソフトウェア「Geolus Search」を使用した、グローバルな部品共有による、製品のQCD(品質、コスト、納期)向上についてもご紹介いただきました。
それぞれ、今日的で大変先進的な内容のご講演で、会場の参加者の高い関心を集めていました。
講演会場前にて展示・デモンストレーションを行いました。
をはじめとした弊社のソリューションや主要商品を多くのお客様にご覧いただきました。
セミナー終了後の懇親会にも、多数の方にご参加いただきました。活気のある名古屋の夜景をご覧いただきながら和やかなご歓談やお客様間の情報交換などをお楽しみ戴けたものと思います。
セミナーについてのご感想、ご意見としては、「初めての参加だが、非常に参考になった」などの声をいただく一方、「海外との共同開発の事例紹介をして欲しい」「CADの将来についてテーマとして取り上げて欲しい」などのご要望もいただきました。 最後になりますが、盛況のうちに本セミナーを開催出来たのは、ひとえにご講演をいただいた講師の方々のご協力やお忙しい中ご参加戴いた皆様方のおかげと関係者一同、心より感謝し厚くお礼を申し上げます。
今後もより一層、皆様方のお役に立つ情報の発信、ソリューションの提供に努めてまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
(名古屋事業所長 川見 昭)
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