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DIPROニュース

2007

11月号

2007.11.10

DIPRO VridgeR 最新バージョンV3.7をリリース

VridgeR画像

航空機・自動車・建設機械などの設計製造ユーザー様にご好評をいただいておりますデジタルプロダクションツール DIPRO VridgeR(ブリッジャー)の最新バージョンV3.7をリリースいたします。2007年12月より順次出荷させていただく予定です。

VridgeRは、独自の超圧縮立体技術と高速高精度な表示技術を搭載し、高速なレスポンスで、大規模なデジタルモックアップの干渉チェックによるレイアウト検討から、イラストによるマニュアル作成まで、3次元データを取り扱う幅広い業務でご利用いただいております。

V3.7では、部品差し替え機能、3次元形状比較機能、肉厚チェック機能など、設計検証業務を支援する機能を新たに追加しました。また、CAD読み込みI/F機能の改善を行ないました。

3次元データの更なる活用にご利用ください。

部品差し替え機能

図1.ボルトの部品差し替え例
図1.ボルトの部品差し替え例

VridgeRでは、CADで作成された大規模なアッセンブリをそのまま取り込めます。設計変更などで部品が変更されると、アセンブリを構成する部品の差し替えが必要となります。この部品差し替えの作業を支援する機能を追加しました。ボルトの長さを変更する例(図1)では、変更後のボルト(赤丸)を追加読み込みし、変更対象の短いボルトを指定することにより、部品差し替えが簡単にできます。

部品差し替えでは、元の部品のコメントなどの属性を引き継ぐことができます。また、表示状態をスナップショットとして保存したサムネイルや、3次元アニメーションも自動的に変更されますので、部品差し替え後に、新たにサムネイルやアニメーションを作り直す必要はありません。EXCELにVridgeRを埋め込んで使用する3次元帳票に埋め込んだサムネイルも簡単に更新できるようにしました。

3次元形状比較機能

図2.3次元形状比較する形状
図2.3次元形状比較する形状

図3.3次元形状比較のカラーマップ
図3.3次元形状比較のカラーマップ

設計変更などで元の形状が変更になった場合、実際の現場では、3次元データの変更部分の認識に苦労されることも多いのではないでしょうか。V3.7では、3次元データの形状を自動的に比較する機能を追加しました。

比較したい3次元形状(図2)を指定すると、指定した形状に対して形状の差異をカラーマップ表示(図3)します。赤い部分は形状の体積が増える箇所を示し、青い部分は形状の体積が減る箇所を示しています。このように、単に形状の異なる箇所を表示するだけでなく、体積の増加したところ、減少したところを区別して表示できます。一目で変更箇所が確認できますので、誤って形状の変更箇所を見落す危険を防ぐことができます。

肉厚チェック機能

図4.シリンダブロックの肉厚分布
図4.シリンダブロックの肉厚分布

ダイカスト部品などのように、固定型と可動型の空間で壁形状を成形するような部品では、対向する距離である肉厚の確認が大変重要です。肉厚が不足すると不良品となります。

今回開発した肉厚チェック機能は、設計者の感覚に近い肉厚を計算することを目指しました。結果は、カラーマップで肉厚の分布状態が表示されます。(図4)

CAD読み込みI/F機能の改善

主要なCAD読み込みの最新バージョンへの対応、読み込み品質の改善などを行ないました。

ご紹介した機能の提供形態、価格などにつきましては、弊社営業までお問い合わせください。

12月予定のデジタルプロセスセミナーで展示いたしますので、どうぞ実際にご覧ください。

今後ともご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

(第一開発部 課長SE 本多 正人)

*掲載されている車両(または、その一部)の画像は、日産自動車株式会社様のご提供によります。

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