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DIPROニュース

2011

1月号

2011.01.10

2011年の抱負

第一エンジニアリングサービス部

明けましておめでとうございます。

当部ではNXやTeamcenterをはじめとしたエンジニアリングツールの導入・運用のサービスや、異なるCAD間のデータ変換・データ品質チェックを含むデータ運用に関するサービスをご提供しております。また、お客様の3Dデジタル化の定着とその成果を確かなものにするため、モノづくりとITの経験者による業務プロセス改善や3次元使いこなしのご支援もさせていただいております。

昨今アジア地域を中心に自動車開発のグローバル展開が加速しており、デジタル化のメリットを活かしたグローバルな仕組み作りや、そのサポートニーズが高まっています。当部でもこれに対応すべく、ベトナム、マレーシア、インド、韓国において、日本と連携したエンジニアリングサービスを開始しました。今年は上記サービスをトータルで効率良く、かつ日本のモノづくり同様サービス品質へのこだわりを持って取り組んでまいります。

まだ厳しい経済状況が続いていますが、お客様の次への飛躍に向けた取り組みが感じられます。お客様の期待にしっかりと応え、足場を固め次への飛躍にも貢献出来る様努力してまいります。

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

(取締役 堀 吉晴)

第二エンジニアリングサービス部

新年おめでとうございます。

昨年の自動車業界は中国、インドなどでの活況、国内ではエコカー減税による需要喚起と、様々な様相の一年でした。そして弊部が生業とするCAD・PDM関係のサポートサービスのご提供先=自動車各社様の設計開発部門においては、日米欧のグローバル開発体制に加え、中国、インドなどへの業務シフトが加速しております。お客様のCAD・PDMシステムの進展、グローバルな適用の進展と合わせ、本年は国内においてはサービス内容のさらなる充実を、海外向けにはサービスの幅を拡大して参る所存です。そしてお客様のご要望にお応えできるよう、技術を高め、迅速に対応すべく、最善を尽くして参ります。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

(理事 笠井 則義)

デジタルコンテンツサービス部

「できる、使える、役に立つ、“システム”」

長年システム開発や使いこなしの業務に携わって「情報システムのでき具合」に対する認識が個人により、事情により大きく異なることを実感してきました。

研究者が作り上げたシステムは、とにかく目的の機能が動く「できるシステム」であっても、レスポンスが悪く、機能・品質も実用に程遠いシステムです。レスポンスを改善し、GUIも実用に耐え、品質も日常使用に耐え得るレベルになって、初めて「使えるシステム」と言えます。

しかし実用レベルになったからと言って単純にシステム化で成果が上がったとは言えません。企業にとっては以前のやり方に比べて開発効率が上がり、これまで出来なかった技術検討が可能になる、つまり「経営にとって役に立つ:儲かるシステム」こそがあるべき姿だと言えます。

弊社は過去一貫して「結果責任」を標榜し、お客様に納品したシステムが「役に立つ」レベルに到達できるよう、努力してきたつもりです。

一部トレンドに乗って導入したケースも有るにせよ、業界を問わず「3次元CADが行き渡った」と言えます。3次元CADが行き渡った今こそ「経営にとって役に立つ3次元CADの使いこなし」が従来以上の重要課題に浮かび上がって来たとも言えます。

「ベストモデリング手法」で、3次元設計を効率化したり、「CAEの使いこなしで手戻りの無い設計」を実現したり、2011年は、「デジタルコンテンツサービス」ビジネスが皆様のお役に立てる年になると認識しております。

私どもから色々なお声掛けをさせていただければと考えております。本年もよろしくお願いします。

(常務取締役 加藤 廣)

技術ソリューション部

明けましておめでとうございます。

昨年4月に新たに発足した技術ソリューション部は、製造業のエンジニアリング部門を対象としたソフトの開発と各種サービス提供を行っていますが、3つの大きな特長をもっています。

第1は、CAD、部品表(BOM)、PDM、デジタルモックアップ(DMU)という、設計部門の基幹ソフトの4領域を全て対象としていることです。第2は、パッケージソフトの開発と提供、受託ソフトの開発と提供、お客様でのシステム運用支援、という3つの重要な領域を全てカバーしていることです。第3は、自動車、電機、重工・機械(含む航空機)という、製造業において特にエンジニアリング分野のITが進んでいる業種を全てご支援していることです。

2011年はこの特長を生かし、部品表分野での新たなパッケージ(Arasなど)、PDM(Teamcenter)のグローバルな展開、生産技術分野でのパッケージ適用やシステム構築、などの新しい分野にも取り組んでまいります。

エンジニアリング部門のプロセスを「デジタルデータを中心に」回していくことによって、より速いプロセス、より早期問題解決型のプロセスに変えていく・・・これは大変に奥の深い課題です。私たちはこの課題に向かって全力でお客様を支援していきます。

今年もよろしくお願いいたします。

(取締役 湯浅 英樹)

VPSビジネス部

VPSは、電機精密製品の組立生産準備業務を中心に、設計から製造に至るまで、デジタルデータを徹底活用しモノづくりのQCD向上に貢献するパッケージソフトです。

近年モノづくりのグローバル化が進む中、お客様先でVPSを用いたデジタル生産準備が浸透し、時間・空間を越えた活用が広まってきたことを実感しております。

昨年は、総組み状態のまま製造性検証や組立手順検討が難なく行えるよう、表示性能を10倍速くしたバージョン15をご提供して参りました。

今年は、ハーネス活用強化を盛り込んだレベルアップ版を早い段階でご提供していく計画です。

VPSがこの分野のデファクトスタンダードになるよう、生産準備業務で誰もが容易に扱える操作性を実現し、皆様のモノづくりのお役に立ちたいと考えております。

今年もよろしくお願い申し上げます。

(理事 山田 洋一)

名古屋事業所

今年は、厚木を中心とした関東圏以外の拠点として名古屋オフィス(現、名古屋事業所の前身)を開設して10年の節目を迎えます。これもお客様、関係各位の皆様方のお陰であると厚く御礼申し上げます。

2001年の名古屋オフィス開設以降、中部、関西地区を中心に業務範囲の拡大と拠点作りを進めて参りました。昨年度からは、さらに西日本全域をカバー出来るように取組みを拡大継続しております。また、昨年の春には浜松、大阪に次いで豊田オフィスを開設しました。これは、少しでも「お客様の現場や地域に密着した活動」を定着させることにより、お客様にとって近場の頼れるパートナーであることを目指しております。

まだまだ製造業を取巻く環境は厳しい状況でありますが、業務効果の高いご提案や新たなソリューションのご提供などを通じて、皆様の業務にお役に立てるよう努力して参りますので、一層のご愛顧を賜りますようお願いいたします。

最後に今年も恒例の「新春デジタルプロセスセミナー in Nagoya 2011」を1月25日に開催いたします。今年は「日本再生に向けたIT・モノづくり」をテーマに、お客様と一緒にモノづくりとITにより日本を再生させ、元気になっていくことを考えていければと思います。ご多忙の折とは存じますが、是非とも会場まで足を運んで頂けますと幸いです。

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

(所長 川見 昭)

営業部

明けましておめでとうございます。

営業部は昨年末よりお客様に信頼される営業マンを目指して「セールスマンの身体能力」の強化に努めてまいりました。

「セールスマンの身体能力」とは、

  • 「足」・・・お客様に足繁く通う能力
  • 「耳」・・・お客様のご要望/ニーズを適確に把握する能力
  • 「口」・・・お客様にDIPROのサービス/パッケージを適確に説明する能力

以上の3点です。

まだ緒についたばかりで完璧にはほど遠いレベルですがこの一年間で大分身体能力が向上して来たことを実感しております。

今年は日産様のNX化の波がより多くのサプライヤー様まで波及する年と予想しております。

この鍛えた身体能力を持って活動地域を神奈川県中心から関東全域(静岡県西部含む)に拡大しながらお客様の信頼をさらに得るべく、営業部一同努力して行きますので、本年もご愛顧の程、よろしくお願い申し上げます。

(取締役 菅原 康夫)

AEビジネス室

明けましておめでとうございます。

AEビジネス室は昨年4月に発足した新しい組織です。AEは「Automotive Electoronics」の意味で、クルマの電子化にともなうITのご支援を担当しています。

HV、EVは言うまでもなく、従来型のクルマにおいても電子化が進展し、制御ソフトの量も膨大になってきました。それにともない従来のITも拡張を迫られたり、また新たなIT領域への挑戦が求められています。

AEビジネス室は、以下の4つの領域を主たるターゲットとして取り組んでまいります。

①ISO26262への対応
今年にもに国際規格化が予定されている自動車の機能安全規格(ISO26262)に準拠した開発プロセス構築のコンサルティングとITの構築支援。
②メカ系と制御系の連成シミュレーション
形状定義・機構解析・動力学解析などのメカCAD/CAE系と、制御ソフトを協調させたシミュレーション。
③制御ソフトを含む、新たなPDMの構築支援
④電気系シミュレーション(電磁波・電磁場解析など)

今後、よろしくお願い申し上げます。

(取締役 湯浅 英樹)

デンタル事業室

弊社歯科用CAD/CAMシステムは、欧米先進国など世界16ヶ国に輸出され、年間約30万歯の虫歯治療に使われております。今年は歯科市場としても大きな中国にも展開する予定です。

更に今年はこれら虫歯治療に加え、新たに歯科矯正の分野への進出を計画しています。弊社の持つ計測、CAD/CAM、加工技術を駆使して、見えないマウスピース型矯正器具を作るシステムを提供して行こうと考えています。

欧米では約40%の人が矯正治療を受け美しい歯並び、口元を獲得しています。しかし日本ではわずか6%しか治療を受けていません。これは米国で生活保護を受けている人たちの矯正治療受診率5%とほぼ同じです。

歯並びが悪いと相手に与える印象も良くありませんが、自分で口元を気にして発言、行動を自粛するなど積極性が失われる弊害があると言われています。歯並びを気にせず、自信をもった笑顔を増やしたいと思います。それによって、積極的に世界に発言、飛躍する日本人を増やし、少しでも景気回復の支援ができれば望外の幸せです。

(室長 藤原 稔久)

印鑑照合事業室

当事業室で販売しております印鑑照合システムは、登録された印影と入力装置から読み込んだ印影とで自動的に向きを合わせ表示します。難しい点は「どれ一つとして同じものが無い印鑑を短時間で精度良く処理しなければならない!」ということです。高度な画像処理技術によりこのハードルをクリアし、現在では多くの金融機関様で印鑑照合システムがご使用されております。一昨年からは全国の法務局様にも導入していただいております。

販売を始めた当初は、印鑑照合とは何かを説明することから始めるのが常でしたが、昨年には今までと異なる業種の方からも引き合いがあり、印鑑照合が世間的にも認知されてきたことを実感しております。かつて画像処理システムは非常に高価であり、リモートセンシングや指紋鑑定のような限られた用途でのみ使用されておりましたが、ハードウェアの性能向上と低コスト化により画像処理が身近なものになってきました。最近ではデジカメの顔検出やさらにゲーム機にも応用されています。

当事業室でも印鑑照合に限らず画像処理の技術を応用した分野で皆様のお役に立てるよう努力してまいりますので、本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

(課長SE 八木下 秀之)

CAD技術開発

あけましておめでとうございます。

昨年はiPadに話題が集まり、その特徴的ユーザーインターフェイスの実現のために、価格に対して高性能なCPUやグラフィックカードが使われていることをご存知の方も多いと思います。

かつてCADの創世記には、一台4,000万円もする端末を購入するなど、企業は高額の投資をしてコンピュータ機器を発達させました。

今日では、ゲーム機がCADより高いグラフィック性能を実装し、さらにスーパーコンピュータのいくつかは有名ゲーム機のCPUを並列化して実現し、64ビットFPU(浮動小数点演算プロセッサ)は、ビットを分割して動画処理に転用されることで高性能化が進んでいます。

つまり、現在は個人利用がコンピュータ機器の発展を促し支えているという構図です。

一方で、これらの基盤技術を創生したCADや科学技術計算系システムは、今も専門家が使う特殊な道具として扱われ、業界によっては設計者さえも遠ざけつつあることを危惧しています。

道具は使って楽しい(=使いたい)ものであるべきで、それが人間の思考に好影響を与えると考えると、まさにエンターテイメントとは紙一重とも言えます。その意に反して企業は、道具に見かけのROIや効率を過剰に求めたり、人間の思考を疎かにしたことがあるかもしれません。

CADが従来とは異なる進化をして、家庭でも使われる身近な存在になることを抱負とし、その一端を早く皆様にご披露できるよう頑張ります。

本年もよろしくお願い申し上げます。

(CAD技術担当フェロー 理事 森 博己)

iCAD株式会社

明けましておめでとうございます。

昨年4月にiCAD株式会社として分社し業務を開始いたしました。皆様方には大変お世話になり、厚くお礼申しあげます。新年に当りiCAD社の考えを少し紹介させて頂きます。

会社の理念は「モノづくりとITの融合」です。モノづくり立国としての日本を支える設計の基幹の道具であるCADに徹底的に拘ります。設計は日々進化します。道具も当然進化が必要です。設計手法をCADに合せるべきのベンダーの傲慢ともとれる発想もあるようですがiCADはCADオペレータやモデラーのための道具でなく、設計者のための道具であり続けます。100年以上進化し続ける道具を開発していくのが使命と考えています。

iCADはソフトウェア製品です。「モノづくり」の観点から見たソフトウェア開発にも拘ります。ソフトウェアの輸出入の比率は1:100と言われています。3次元CADを始めとして、WindowsやOracleに代表されるようにITの根幹を司るソフトウェアは全て海外製です。ITの根幹となるソフトウェアで日本発の世界に通じるものを発信していくのが目標です。

永続進化するソフトウェアを開発するためには継続した人財の育成が必要です。iCAD社ではコンピュータの根幹技術を極めたCADソフトウェア技術者、お客様目線で設計プロセスが理解できるIT技術者を継続的に育成していきます。

ソフトウェアであっても工業製品として当たり前の品質を追及します。バージョンアップによる非互換やデータ変換が当たり前に発生して困っているとの辛辣なご意見を頻繁に伺います。

iCADでは高品質ソフトウェア開発を徹底的に追及します。バージョンアップ時に3次元モデルや図面のデータだけでなく、カスタマイズ資産や運用に関わる資産も互換性を持ってお使い頂けるよう継続性を重視した開発を行っていきます。

iCAD社の最初の成果として100万部品を0.2秒で処理可能な超高速CADエンジンを開発し、昨年の12月から「iCAD V7」として販売開始いたしました。6月の新エンジン発表以降、多くの反響と期待がありました。製品化に全力投球していましたがこの1月から出荷を開始することができました。

iCAD V7では超高速エンジンにより、

  • 設計者の思考をとぎれさせることのない超高速レスポンス
  • メカ形状だけでなくエレキや制御の情報も単一データベースで連携処理可能なiCADデータ衝
  • 設計の途中から生産準備・製造部門もデザインレビューに参加し設計情報を玉成させるデジタル立会い

等を実現しています。今迄制約の多かった3次元設計の適用度を飛躍的に向上させることが出来ると考えています。

昨年はケンブリッジ大学のコンピュータラボとモデリング方式の議論を行ない技術的な自信を得ました。ドイツのプレス機械メーカとの議論を通じてiCADの考える機械設計メソドロジーが世界でも十分通用する手応えを得ました。アジアの現地企業に多少なりとも販売することが出来ました。懸案のグローバル化は未だ緒についたばかりです。本年は現地有力企業との技術討議や海外展示会への出展、一部地域での本格販売などグローバル化を加速します。

iCADのグローバルなデファクトスタンダードを目指して社員一同邁進していく所存です。本年もよろしくお願いいたします。

(iCAD株式会社 代表取締役社長 西村 直樹)

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