リバースエンジニアリングとは現物(物理モデル)をスキャニングしCAD/CAM/CAE、その他のソフトウェア上で利用できる3次元モデルを作成することです。モノづくりのデジタル化が進み3次元データの活用が一般的となった今、リバースエンジニアリングサービスのニーズも増えています。
市場に提供される製品はデザイン性、性能、技術といずれも魅力的で既に出し尽くされた感があります。市場競争は永遠に続き、製品開発現場では優位性、独創性の追求に日々苦慮されています。時代の流れを正しくとらえ、市場を魅了する新たな製品を生み出す、それは本当に大変な作業です。ときにはアイディアが浮かばす途方に暮れることもあるのではないでしょうか。このような中、既成の魅力的な製品や職人技を凝らした金型を再現したい、人気を博した製品を調査してみたい、新しいアイディアのヒントを得たいというニーズがあるのも当然です。
そういった要求を叶える手段の一つとして、リバースエンジニアリングが広く活用されるようになってきました。しかし、CAD/CAM/CAEといった後工程との連携までを含めると、リバースエンジニアリングを使いこなすまでには至っていない、というのが実情です。
私たちDIPROは「モノづくり技術」と「IT」の融合により製造業界を中心とするCAD/CAM/CAEの全領域にわたりサービスご提供する情報システム会社です。そして10年にわたってリバースエンジニアリングサービスを提供して参りました。この実績をベースにリバースエンジニアリングからCAD/CAM/CAE連携までと、さまざまなシーンでお客様への高いサービスをご提供しております。モノづくりに精通したDIPROだからこそ、自信を持ってお勧めしているサービスです。
リバースエンジニアリングのニーズは、「市場でトレンドとなっている製品を今すぐ調査・分析したい」、「取引先からの急な依頼でマスターモデルからデータを起こさなければならない」、「古い金型を再製したいがCADデータがない」、「年に数回の頻度で現物を3次元モデル化したい業務がある」など、短納期であったり定常業務でなかったりするケースが多くみられます。
これらのニーズに応じて3次元測定機やリバースエンジニアリング専用ソフトウェアを導入したり、専任のエンジニアを育成したりするには多くの時間やコストを必要とするため、その利用を諦めてしまうことがあるようです。そんなとき、「DIPROリバースエンジニアリングサービス」をご活用されてみてはいかがでしょうか。3次元測定機やリバース専用ソフトウェア導入のコストを負担することなく、「必要なとき、いつでも、必要な分だけ」現物の3次元モデルをご利用いただけます。
現物(物理モデル)または測定データをお預かりし3次元モデルを作成いたします。その用途はクラスAといわれる高精度・高品質モデルから短納期を要求されるラピッドモデルまで幅広く取り扱っております。最終モデルのデータ要件については、3次元モデルの使い方や用途をお伺いし、適正な精度・品質を設定いたします。
例えば、自動車部品の3次元モデルを作成する場合、その用途が「金型製作」なのかまたは「解析」なのか、さらに細かく言うと「剛性・強度」をみたいのか「音・振動性能」なのか、あるいは「部品単体」なのか「組み付け評価」なのかで、測定データからの精度、形状の再現性(形状簡略化)、面品質、構成などのデータ要件を検討しなければなりません。
さらには一旦組み付けられた部品には歪みなどが生じており、「現物形状をそのまま再現する」または「CADデータ上であるべき形状に置き換える」など、各種のデータ要件の中で何を優先すべきかの判断も必要です。
リバース化を初めてご利用されるお客様から、3次元モデルの用途に対し、過度な精度・品質をデータ要件としてご提示されることがあります。このような場合にも、過剰な費用・時間を生じさせないよう、精度・品質の妥当性を検討し、要件の見直しをご提案させていただきます。お客様のご要望をデータ要件として可能な限り盛り込むことで、真にご利用いただけるモデルを提供しております。
最終モデルの出力形式においても、弊社データ変換サービスをご利用いただくことにより、中間フォーマットの他、主要CADシステムなど各種データ形式でのご提供が可能です。またサーフェスモデルの他、ソリッドモデルも取り扱っておりますのであわせてご利用ください。
クラスAといわれる高精度・高品質モデルの作成から短納期を要求されるラピッドモデルまで、幅広くお客様のご要望にお応えいたします。3次元モデルの可能性、活用はこれからも無限に広がっております。ぜひともDIPROのリバースエンジニアリングトータルサービスをご利用いただき、日頃の製品開発にお役立てください。
(デジタルコンテンツサービス部 中西)
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