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DIPROニュース

2012

11月号

2012.11.10

Solid Edge 最新版 バージョンST5のご紹介

2012年12月より出荷開始予定のSolid Edge バージョンST5をご紹介させていただきます。

弊社ではシーメンスPLMソフトウェア社の製品としてNXシリーズを販売サポートさせていただいております。Solid Edgeは同社のミッドレンジ向け製品で、価格や操作性の点でNXよりも気軽にご活用いただける製品です。

バージョンの名称に使われているSTはNXにも使われているSynchronous Technologyの略称であり、特に形状変更に優れた同技術を導入して今回が5回目のバージョンアップとなります。今回のバージョンアップで強化された主要機能、「マルチボディ対応」、「伝熱解析対応」、「iPad向けビューワ提供」の3点を順番にご説明させていただきます。

1.マルチボディ対応

Solid Edgeが発売されて16年たちますが、発売当初ハイエンドCADとミッドレンジCADの違いの一つにマルチボディへの対応がありました。NXをお使いのお客様はごく自然にお使いいただいているマルチボディ機能ですが、Solid Edgeはこの機能に対応していませんでした。

鋳物のように追加したり除去したりする側が重要となる場合、その形状をモデリングするとCAD上で部品の設計過程をわかりやすく表現できます。しかし、マルチボディの機能がないと、この部分を別のパーツで作成してアセンブリする必要があります。ファイル構造が複雑になり管理も大変になります。マルチボディ機能があればひとつのファイルの中で複数のボディを管理できるので、このような要件を簡単に実現できます。マルチボディ機能の実現により、元々のSolid Edgeの簡易なオペレーション体系とあいまって、よりいっそうモデリングの自由度が向上しています。

2.伝熱解析機能の提供

Solid Edge バージョンST2より専用の解析オプションSolid Edge Simulationの提供を開始し、今回で4バージョン目となります。

Solid Edge SimulationはシーメンスPLMソフトウェア社の既存の製品の技術を活用した製品であり、同社のFEMAP(プリポストプロセッサ)、NX-Nastran(ソルバー)を内部的に利用している信頼ある製品となっています。しかし成長過程の製品であるため機能的なご要望も多くいただいておりました。その中でも今回のバージョンで実装した伝熱解析は非常にご要望の多かった機能です。この機能の実現により単独の伝熱解析だけでなく、応力との連成解析も可能になり、設計に必要な基本的な解析要件に対応できたと考えております。

また、Solid Edgeと同じ簡易な操作で使えるので、計算機代わりに解析をしてみるというような手軽なところから取り組みを開始して効果をあげることが可能な製品となっております。

3.iPadビューワの提供

CADデータの利用は設計部門からさまざまな領域・用途に広がっています。またそれを表示閲覧するデバイスとして従来のPCだけでなく、最近はタブレットデバイス利用のニーズも増加しています。ST5ではこうしたニーズに対応するために、iPad用の無償のビューワを準備しました。このビューワはAppleストアで無償ダウンロードできます。Solid Edgeにはビューワデータへの変換機能が追加されており、表示したいモデルを変換することにより、ビューワでの閲覧が可能になります。

ビューワでは、拡大や縮小、回転、パーツの表示のオン・オフなどができるだけでなく、Solid Edgeのモデルに付与されたPMI情報も表示することができます。簡単に持ち歩けるデバイスで形状情報の伝達が可能になります。

以上、Solid Edgeの最新版ST5の主要な3つの機能についてご紹介いたしました。ご不明点などございましたら、弊社までお気軽にお問い合わせください。

また、Solid Edgeの良さを実感していただけるよう、45日間無償の製品のトライアルをご提供させていただいております。Solid Edgeにご興味をお持ちいただけましたら、ぜひ 「Solid Edge 評価版 お申し込み」よりお申込みください。

Solid Edge 評価版 お申し込み

(第一エンジニアリングサービス部 課長SE 宮沢)

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