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DIPROニュース

2013

12月号

2013.12.10

VPS事例セミナー2013秋 開催報告

11月1日に東京会場、11月6日の大阪会場にて、「VPS事例セミナー2013秋」を開催いたしました。ご多忙の中、ご来場いただいた皆様方には厚くお礼申し上げます。

22回目となります今回は、株式会社アイチコーポレーション様、株式会社日立国際電気様にご講演いただきました。また、基調講演としまして、NPOリスクセンス研究会様に、ものづくりに潜むリスクに対しどう管理していくか、組織の診断法などをご紹介いただきました。

基調講演では、NPOリスクセンス研究会の中田様をお迎えし、『ものづくりに潜むリスクに対しセンスを磨く』と題してお話を頂戴しました。エラーやトラブル、事故などを未然に防止する方法のひとつとして、「LCB式組織の健康診断®」法というものをご紹介いただきました。人が日常、血圧や体温の高低、頭痛の有無他の項目で体調を管理しているように、11の組織診断項目で日常業務の中に潜む危険因子を予兆の段階で把握するものです。また、診断の活用事例や11項目の診断のセンスの向上法についてもお話しいただきました。来場者様からは「普段聞く機会がない内容で非常に興味をもった」「今の自社の取り組みを見直すきっかけになった」などのお言葉をいただきました。

事例講演では、はじめに高所作業車の製造・販売で国内シェアナンバー1企業である株式会社アイチコーポレーション様にご講演いただきました。アイチコーポレーション様では、設計部門における3次元データ活用(DR活用、ハーネス検討)にとどまることなく、生産準備業務以降においても、3次元活用の効果を各業務フェーズから洗い出し、積極的に3次元データ活用を推進されています。生産準備業務における3次元活用に至る背景やツール検討時の苦労、導入における課題など、具体的な取り組みをご紹介いただきました。生産技術の現場主導での活動については、来場者様からは「自社では設計部門が主に対応しているため色々な取り組みがあることを知り参考になった」、「実際の導入に向けて有効な指針となる」など、高揚感のある声が挙がりました。

続いて株式会社日立国際電気様にご講演いただきました。日立国際電気様では、VPSを活用した更なる試作LTの短縮、開発コストの削減を目指し、組立性やハーネスルートのシミュレーションを実施されています。そして、今までの実機で露見した不具合を潰し込むというプロセスから、実機製作前のバーチャルフェーズで不具合を解消するプロセスに移行したことで、手戻りの最小化と開発・生産準備の効率向上を実現されています。その具体的な取り組みについてご紹介いただきました。多くの事例を非常に分かりやすく説明していただき、また、導入後の課題についても触れられ、来場者様からは「今からわれわれがしようとしていることをすでに実施されていて非常に参考になった」、「部内外からのネガティブな意見は当社にもあり参考になった。粘り強くやっていきたい」など、共感の声が寄せられました。

最後に、先月販売開始した新VPS「VPS V15L14」(2013年12月提供予定)の機能について、弊社 坂田よりご紹介いたしました。日頃、ユーザー様から寄せられるご要望やご意見などをヒントに実現した「VPS V15L14」には、機能強化ポイントが3つあります。

1.組立QCD力(注1)強化、2.他社製品を圧倒する操作性向上、3.VPS活用シーンの拡大です。

注1 組立QCD力: 組立てに関するQCD向上を目的とした検討を行う力。

会の中では、「VPSが生産準備の技術とノウハウを集約する強力なツールとなる」と弊社 代表取締役社長の山田より申し上げました。そうなるべく、これからも追求し続けていきます。引き続きVPSをご支援、ご愛顧を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

(VPSビジネス部 宗宮 清恵)

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