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DIPROニュース

2022

12月号

2022.12.12

COLMINA デジタル生産準備 VPS
生産準備業務のDXお客様事例
第38回VPS事例セミナーのご報告

COLMINA デジタル生産準備 VPS 生産準備業務のDXお客様事例 第38回VPS事例セミナーのご報告 2022年11月10日 富士通株式会社 デジタルプロセス株式会社

毎回好評をいただいております、生産準備業務のDXお客様事例 第38回VPS事例セミナーを、11月10日(木)に開催いたしました。

本セミナーでは、三菱電機エンジニアリング株式会社様、株式会社東海理化様、株式会社トプコン様の3社様よりご講演いただきました。
VPS MFG、VPS GP4のほか、VRで製品や生産現場の検証を行うVPS Xphereの事例も含めた内容となり、700名近いお客様にご参加をいただきました。

事例講演1 三菱電機エンジニアリング株式会社 様
「VPS導入による3Dデータを活用したエスカレーター開発プロセスの変革」

稲沢事業所 機電ソリューション技術部 機械システム開発課 井上 祐人 様
稲沢事業所 機電ソリューション技術部
機械システム開発課
井上 祐人 様

三菱電機エンジニアリング株式会社 稲沢事業所様では、主に昇降機やビルシステム全体のセキュリティ関連機器の設計開発をされています。

ご講演では、「エスカレーターの新機種開発における開発部門でのVPS活用事例」、「後工程部門におけるVPSデータの2次利用」についてお話しいただきました。

ご講演ではまず、VPSを活用した設計データの早期共有、組立手順の動画化、配線のモデル化などの取り組みについてご紹介いただきました。これらの取り組みにより、従来は試作を実施することで初めて抽出できた課題に関してもVPSによって早期に抽出することが可能となり、試作回数を大幅に削減されました。

後工程部門におけるVPSデータの2次利用については、作業要領書・教育資料の作成前倒しや有効性向上を実現された事例をご紹介いただきました。さらにVPSで作成した組立動画に表記される注記を翻訳し、英語のナレーションを追加することで海外作業者向けの教育コンテンツとしての活用に取り組まれました。

また、講演の最後にXphereによる作業性検証での取り組みについてご紹介いただきました。
聴講されたお客様からは「製品開発段階から3Dデータを活用し、VPS化する事で関係部門との情報共有が上手く出来ている所が参考になりました」、「海外に向けての取り組みとしても取り入れられていることに驚きました」といった感想をいただきました。

Xphere活用についても「工程の中にVRを取り入れていることはとても興味深かった。生産している製品が大きいものなのでVRの効果は大きいと考えられる」というお声をいただきました。

事例講演2 株式会社東海理化 様
「3D活用による生産準備の改革」

左:グローバル生産技術部 DX推進室 設備DXグループ グループ長 藤澤 佳人 様 右:大口生技室 組立2G 野村 京平 様

株式会社東海理化様では、DXed町工場 (デジタリー・トランスフォームド・マチコウバ)を合言葉に、生産準備業務における3Dデータを活用した業務改革に取り組まれています。ご講演では生産技術メンバに3Dに慣れてもらうための啓蒙活動から始まり、「VPS GP4を活用した3Dのレイアウト検討」、「VPS Xphereによる1 / 1検証」、「VPS MFGによる帳票情報一元化」についてお話しいただきました。

ご講演ではまず、従来は生産ラインを段ボールで製作し、作業性やレイアウト成立性を検討されていた業務に対して、VPS GP4を適用し作業エリアの余剰スペースを減らすことで歩行動線を5割削減した事例をご紹介いただきました。またGP4で作業姿勢として要確認の動作については、VR(VPS Xphere)による確認を必要とする運用ルールもご紹介いただきました。

次の「VPS Xphereによる1 / 1検証」では、VPS Xphereを使ったVR検討により、あらゆる人が仮想ラインに入ることができ、生産現場のメンバが仮想ラインを多角的に観ることで問題点を事前に洗い出したという事例をご紹介いただきました。また、VPS Xphere実施中の作業姿勢について筋骨格解析技術を応用し、姿勢を定量的に評価する取り組みをご紹介いただきました。

最後の「VPS MFGによる帳票情報一元化について」では、帳票の作成や手直し等の工数低減に着目し、VPS MFGの表形式機能の活用により工程検討書、工程FMEA、QC工程表の情報を一元管理した取り組みをご紹介いただきました。

聴講されたお客様からは「新しいことに挑戦し粘り強く継続してきた点が非常に伝わった。やはり最初はスムーズに受け入れられないところをどうすればよいかと検討している部分が参考になった」、「GP4を導入したが最初は利用されなかったところから、自ら使って見せ示した辺りが胸アツでした。時間が無いことを理由に『手戻りが多いからだろうが・・・』は、まさにその通り、だと思いました」との感想をいただきました。

事例講演3 株式会社トプコン 様
「トプコンにおけるVPSの活用と効果」

左:製造本部 副長 兼 トプコン山形社長 吉良 隆史 様 右:技術本部 設計支援部 技術支援課 課長 山崎 暢久 様

株式会社トプコン様では、「設計 - 製造連携における課題解決」を目的に、2016年度よりVPSを活用した「設計製造連携強化活動(CE活動)」を開始し、現在、技術本部と製造本部が協力し、コンカレントエンジニアリング実現に向けて取り組まれています。

ご講演ではまず、VPSを活用した設計/製造品質向上への仕組み(プロセス / ルール)作りについてお話いただきました。トラブルシュートリストであがってきた内容を分類し、VDR / VMRで対応可能な課題の抽出と分類 / 集約を実施することで、製造性問題点の早期撲滅とVPSによる各帳票の一元管理 / 出力に取り組まれました。

CE活動におけるVPSの活用と効果として、上記の新たな業務プロセスを実際の新製品の生産準備活動に活用した事例を説明いただきました。直近の新製品のメカ製品設計不具合件数に関しては製品試作から型物試作にかけて既存製品比86%低減、ハーネスに関しては製品試作で57%低減を実現されました。また帳票自動作成にも効果を上げられています。

今後の取り組みとして、VPSで作成した工程設計データモデルを量産段階のMESに展開していく将来像についてもお話しいただきました。

聴講されたお客様からは「コンカレントエンジニアリング推進にVPSを活用され課題解決を図り量産まで対応した事例が参考になりました」「多くの部分で弊社が解決したい要素と共通しており、参考になった」「大変興味深い内容でした。ありがとうございました。特に帳票類の作成にフル活用されているところでものすごい工数削減になって即時性の向上も凄まじいと思いました」「CE活動で課題がよくまとめられていて、VPS適用でどう対策したかよくわかりました」というお声をいただいております。

最後に

出席者の皆様からはご講演内容に対しチャット機能を使ってたくさんの質問を頂戴し、講演者様にもライブで丁寧なご回答をいただき、大変有意義なセミナーとなりました。

お忙しい業務の中、講演の準備を行っていただいた講演者の皆様に改めて御礼を申し上げますと共に、参加いただいたお客様にもお礼を申し上げます。

皆様からいただきました、セミナーへのご意見、ご要望を活かしながら、新しい社会様式の中でのセミナーや情報発信を、今後も検討、実施して参ります。

配信風景

COLMINA デジタル生産準備 VPS MFG、VPS IOC の詳細はこちら
COLMINA デジタル生産準備 VPS GP4 の詳細はこちら
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お問い合わせ先

デジタルプロセス株式会社 VPSインフォメーションセンター 鹿田、吉田、内藤

E-Mail:plm-vps-info@cs.jp.fujitsu.com

TEL:03-5909-0633

COLMINAデジタル生産準備VPS(富士通サイト)

(VPSビジネス部 課長SE 鹿田)

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