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DIPROニュース

2022

8月号

2022.08.10

COLMINA デジタル生産準備 VPS
VPS IOC 最新情報

VPS IOC Player / VPS IOC Viewerのご紹介

VPS IOC Player / VPS IOC Viewerで運用改善

「COLMINA デジタル生産準備 VPS IOC」(以下、VPS IOC)は、仮想メカを使用して制御プログラムの動作シミュレーションを行うことが可能です。現場への実機投入前に、仮想メカを利用して制御プログラムの動作を検証し、手戻りの削減に効果を上げています。

VPS IOCでは、作成した仮想メカの運用効果をさらに高めるため、作業者の役割によって使い分けることができる「VPS IOC Player」、「VPS IOC Viewer」の2つの新しい製品をリリースしました。
「VPS IOC Player」は、関節設定や関節タイミングチャートの作成が可能であり、メカ設計者の動作検討に使用できます。このデータを制御プログラム設計担当者に渡し、フル機能を持つ「VPS IOC」で制御要素設定を付加し、PLCと連携して制御プログラム動作検証を行うことができます。

また完成した仮想メカを「VPS IOC Viewer」で読み込み、制御シュミレーションを実行してデバッグをおこなったり、現場の作業者の教育用としてご利用いただけます。

これまでは、利用者全員に対しフル機能を備えた「VPS IOC」を導入する必要がありましたが、「VPS IOC」よりも安価な「VPS IOC Player」と「VPS IOC Viewer」を導入することにより、コストを抑えながら、より多くの担当者にIOCをお使いいただき業務改善を行えます。

<活用イメージ>検証作業や仮想メカによる操作教育で活用

VPS IOC シリーズの機能比較

以下は、VPS IOCシリーズの機能リストです。「VPS IOC Player」では、機構設定やタイミングチャートの作成、再生が行えますので、メカ動作検討が可能です。「VPS IOC Viewer」ではVPS IOCで作成した制御プログラムの再生やVPS IOC Playerで作成したタイミングチャートの再生が行えますので、イメージ共有やデバッグ等にお使いいただけます。

「VPS IOC Player」と「VPS IOC Viewer」では、制御要素の設定はできませんが「VPS IOC」で作成した仮想メカを使用し、より多くの担当者が同時に検証を行える環境を提供いたします。

製品名 制御要素
設定
設計
変更
機構
設定
干渉
チェック
タイミング
チャート作成
タイミング
チャート再生
制御
検証
Xphere
連携
VPS IOC
VPS IOC
Player
× ×
VPS IOC
Viewer
× × × × ×

VRで自動設備の動作を確認

VPS Xphereとの連携事例

「VPS Xphere」と連携することで、タイミングチャートを再生した動作や制御シミュレーション中の動作をVRで体験いただくことができます。下図の左上がVR、右上がIOCの画面です。

この例ではロジックアナライザーで記録した制御信号を再生した時の動きをVRで見ています。自動設備オペレーターからの見え方の確認や、実機では危険を伴う稼働中の装置、近寄っての目視確認等、モニターとは違った臨場感で検証を行うことができます。

海外拠点等でのVPS IOCの活用

英語版VPS IOCの提供

英語版VPS IOCシリーズのご提供を今年中に開始いたします。海外拠点等でのご活用もぜひご検討ください。

ロボット検討でのVPS IOC 活用事例

ロボット検討でのVPS IOC活用

最近はロボットを使用した生産設備の事例が増えています。様々な設備において2つの場面での使用が考えられます。1つ目は、ロボット機能を使った可動範囲の確認やオフラインティーチングです。下図のように仮想メカ上に配置したロボットの動作ポイントをマウス操作で指定し動きを確認できます。

動作検討・簡易教示

2つ目は制御シミュレーションにおける周辺機との協調動作等のロジック検証になります。

ロボットメーカーから提供されている仮想ロボットコントローラーと連携することで周辺機器との協調動作等の制御検証を行えます。

制御検証

VPS IOC活用事例(国際ロボット展でのデモ作成例)

国際ロボット展のORiN協議会ブースで展示したデモ機の構築に「VPS IOC」を使用しました。

複数のロボットメーカーと共同デモを実施するにあたり、「VPS IOC」のロボット機能等を使用して動作検討や動作イメージ共有のために動画作成を行いました。

また事前に「VPS IOC」や各社の仮想ロボットコントローラー等シミュレーターを使用してロボットプログラムや全体制御プログラム作成を行うことで、時間のかかる複数ロボットや周辺機器間の連携動作タイミング調整などの現地作業を無くし、実機立ち上げをスムーズに実施することができました。シミュレーターで検証したプログラムは、そのまま実機でも使用し、ロボットの設置誤差等を考慮してロボットのポジション情報のみを微調整しています。

このようにVPS IOCでは多様なロボットや制御機器を組み合わせた現場ラインのシミュレーションが可能です。

今後に向けて

「VPS IOC」では、従来から行ってきました制御検証だけではなく「動作検討」や「制御検討」といった上流工程でも活用できるように機能強化を続けていきたいと考えています。

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Xphereは、デジタルプロセスの登録商標です。
その他、記載されている商品名は各社の商標、または登録商標です。
(VPSビジネス部 吉田(達))

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