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DIPROニュース

2020

8月号

2020.08.07

情報漏洩の脅威から設計製造データを守りぬく!次世代セキュリティソリューション
「DataClasys」

暗号化ソフトウェア「DataClasys」の取り扱い開始について

弊社はこの度、株式会社DataClasysが開発するファイル暗号化ソフトウェア「DataClasys(データクレシス)」の販売代理店契約を締結し、主に製造業のお客様向けにPLM領域のデータセキュリティソリューションの提供を開始しました。暗号化ソフトウェアDataClasysは、機密データを社内外で共有することによって高まる情報漏洩リスクを、操作性や利便性を一切損なうことなく保全することができます。

背景

近年産業界では急速なグローバル化とデジタル化の進展が、あらゆる産業に劇的な環境変化をもたらしています。製造業のお客様におかれましてはサプライチェーンの最適化が世界規模で進むなか、効率を落とさず、セキュアにCADデータをはじめとする設計製造データを流通させることは至上命題となっています。

さらに、働き方改革やCOVID-19対応によるテレワークニーズの急速な高まりを受け、秘匿度の高いモノづくりデータについても、自宅などで情報漏洩のリスクなく扱える環境の構築が急務となっています。

こうした環境変化に対応するため、弊社はDataClasys社と協業して製造業のお客様へセキュリティ対策のソリューションを提供してまいります。

DataClasysのコンセプト

企業の情報流出問題が騒がれる中、データ保護のため外部からの侵入をブロックする対策を行ったとしても、日々刻々と変わり続ける侵入手法への対応・対策が必要となります。また内部でのPC紛失やハードディスク盗難といったイレギュラーな情報流出を防ぐのには限界があります。

暗号化ソフトウェアDataClasysは、他社製品のウイルス対策ソフトウェア等のように「外部からの攻撃をブロック」するのではなく、ファイルそのものをDataClasysで保護し、秘匿データの情報流出を防ぐことをコンセプトとしています。具体的には、データに対して、使用可能なユーザの制限や使用日時の期限の設定、また外部への持ち出し制限を行うことができるなど、内部からの情報流出を防ぐことが可能です。

DataClasysの運用例

DataClasysは様々なアプリケーションで使用しているファイルを暗号化することができます。 ファイル形式に依存せず全てのファイルを暗号化することが可能で、万が一部外者へデータが流出したとしてもファイル自身が暗号化されているため情報漏洩を防止することができます。

暗号化されたファイルを使用するためには、DataClasysクライアントモジュール(専用ソフトウェア)とDataClasysサーバから配布される暗号化鍵ファイルが必要となります。

取引先へデータを共有する場合、DataClasysクライアントモジュールと暗号化鍵ファイルを渡すことにより制限付きでデータを使用することができます。暗号化鍵ファイルには期限や使用端末、使用ユーザ、グループ等の権限設定やファイル有効期間、閲覧等の操作権限といった詳細な設定をすることができ、安全にデータを共有することができます。

設計製造データのセキュリティ対策における優位性

CADデータをはじめとした設計製造データは、情報の秘匿性の高さからハイレベルなセキュリティ要求は当然ありながら、効率の低下につながるような運用は受け入れられないなど、通常の秘匿情報以上に考慮されるべき点が存在します。

DataClasysならば、ものづくり現場の作業効率を落とすことなく、高いセキュリティレベルを確保することが可能です。

1.暗号化による操作性の変更なし

DataClasysは、暗号化を行っても操作性が損なわれることはありません。CADデータにおいても、「専用ビューアなど特定アプリケーションでなければ閲覧できないない」といった制約がないため、設計者様は暗号化を意識することなく、設計業務やCAD操作に集中することができます。また、ファイル名やアイコン、拡張子等も一切変更されないため、暗号化後もリンクやマクロなどを再作成したり編集を行う必要がありません。さらに、暗号化はファイル単位で行われるため、フォルダを移動したとしても暗号化が維持された状態で使用することができます。

2.円滑なデータ流通

サプライチェーンの最適化が浸透した昨今では、各設計拠点や国内外の協力会社など、外部とのスムーズなデータ流通は不可欠です。社外に設計データを持ち出して打合せで利用したり、外部の特定の協力会社ユーザにデータを利用させたり、といったケースが想定されます。DataClasysは、認証サーバと接続できない環境下でも、オフライン設定を行うことでファイルを暗号化したまま利用できます。出張先やネットワークが不安定な海外であってもセキュリティを維持してファイルを利用できます。

また、このオフライン設定には、利用期間を設定することができます。例えば、プロジェクト開始時に協力会社ユーザに暗号化した設計データを提供し、プロジェクト終了後はファイルを利用不可能にするといった運用も実現しますので、さらなるセキュリティ強化を図ることが可能です。

これまで重要ファイルの持ち出しにあたっては「セキュリティ」と「運用効率」のトレードオフでしたが、DataClasysでは双方を両立させることができます。

3.サイズの大きなデータも安心して暗号化

3次元CADは、機能の高度化に伴って生成されるデータ容量も年々増大る傾向があります。Dataclasysは、暗号化できるファイルサイズの上限がないため、ハイエンドCAD等の大きなデータでも問題なく暗号化することが可能です。また、暗号化してもファイルサイズは微増であるため、ストレージ容量がひっ迫する心配はありません。以下は226MBのNXパートファイルを暗号化した例です。暗号化する前のデータと比較して、Dataclasysで暗号化したファイル容量は数バイト増加する程度です。

非暗号化データ
非暗号化データ

暗号化データ
暗号化データ

ファイル形式に依存しない汎用性

DataClasysでは暗号化するファイル形式に制限がありません。オフィス系のファイル、図面やモデリングなどのCAD系ファイル、画像や動画のマルチメディア系ファイルなどあらゆるファイルを暗号化し、個人情報、技術情報などの機密情報を情報漏洩から守ります。

弊社取り扱い製品のDataClasysとの連携状況は以下のとおりです。

利用実績のあるアプリケーション

NX、JT2Go、VPS、iCAD SX、iCAD MX

連携実績のあるアプリケーション

Aras Innovator

連携予定のあるアプリケーション

Teamcenter(検証中)

サポート体制

20年以上培ってきたCAD / PDMサポートの実績と経験をもつ弊社と、個人情報から営業秘密情報まで幅広いデータを守る「情報漏洩対策ソリューション専門企業」である株式会社DataClasys社がタッグを組むことで、「セキュアな」ものづくりのデジタルプロセス化をご支援してまいります。

サポート体制図

サポート保守

CAD、PDM、DataClasysに関するお問合せや不具合に関するご相談をワンストップでお受けし、弊社の統合データベースで一元管理いたします。不具合発生時には、弊社にて原因を切り分け、適切に開発元へエスカレーションを行います。また、モジュール、マニュアル等についても、弊社が一括窓口となりご提供いたします。

導入代行

DataClasysサーバ及びクライアントの導入を行います。お客様固有のカスタマイズ等もご要望に応じて対応します。

株式会社DataClasys 会社概要

2003年5月からデータ暗号化製品DataClasysを販売開始。個人情報から営業秘密情報まで幅広いデータを守る「情報漏洩対策ソリューション専門企業」として製造業、金融業、官公庁・自治体を中心に事業を展開。昨今のテレワーク需要に伴い、さらに幅広く中小企業に向けたソフトウェア製品を展開しております。

会社名

株式会社DataClasys

所在地

〒101-0032 東京都千代田区岩本町1-10-5 TMMビル7階

事業内容
  • ファイル暗号化製品DataClasysの開発・販売
  • DataClasys関連製品の販売
  • セキュリティ関連のコンサルティングサービス
  • セキュリティ関連のシステム構築・運用サービス
ホームページ

https://www.dataclasys.com/

お問い合わせ先

製品・サービスに関するお問い合わせ
(第一エンジニアリングソリューション部 吉松)

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