MENU

DIPROニュース

2019

6月号

2019.06.10

CAD統合型 熱流体解析ソフトFloEFDのご紹介

弊社より今春にリリースされました熱流体解析ソフトFloEFD(フローイーエフディー)についてご紹介いたします。FloEFDは、「従来、解析専任者でしか行えない流体解析(CFD)を、設計者自ら行えるように」をコンセプトに開発されています。FloEFDを開発上流工程で活用することにより「アイデアの早期反映」「機能・性能の向上」「手戻りの削減」「開発期間の短縮」などの効果が見込めます。今回は、このフロントローディングを可能とするFloEFDの特徴的な機能の一部をご説明いたします。

1. CADに完全統合(直感的かつ使いやすいユーザーインターフェース)

FloEFDはNX、SolidEdgeにアドオンされた熱流体解析ソフトのため、CAD上で、CADデータをそのままを利用して流体解析に必要なメッシュ作成、解析条件設定、計算実行、計算結果評価が行えます。計算結果がNGの場合は、その場でCAD形状を変更し再解析が行えます。これにより 開発期間が短縮可能となります。(下図参照願います)

(従来の流体解析では、都度CADで作成された形状データを変換後にCFDソフトを立上げ、変換データを読込み、解析作業をし、結果NGであれば、またCADに戻り形状修正、再解析を繰返す必要がありました。)

2. メッシュ作成時間の大幅な削減(高速かつ自動化されたメッシュ生成)

FloEFD独自のSmartCell™テクノロジーにより、どんな形状でも固体領域、流体領域を識別し 正確に解析に必要なメッシュを細分化 ⁄ 粗大化して自動生成します(専門知識不要)。またこの技術により、少ないメッシュ数(計算時間の短縮化に寄与)で精度良く解析することが可能です。
従来の流体解析では、このメッシュ作成作業等の手作業に多くの時間を費やしていましたが、FloEFDではこの自動メッシュ生成機能により、解析にかかる工数を最大75%短縮出来ました。

FloEFDで生成された自動メッシュ例

3. 安定した計算機能(計算自動収束制御による堅牢なソルバー)

熱流体解析では、シミュレーション中に解が発散して結果が得られないことがあります。 これに対し、FloEFDでは、安定性・信頼性が高いソルバーを採用しているため、解が発散しにくく解析の専門知識のないユーザでも解析が可能です。

4. 【ご参考】FloEFD適用事例のご紹介

今回、紙面の都合で、FloEFDの機能の一部しかご紹介できませんでした。
FloEFDに関する不明点やご質問などがございましたら、弊社まで気軽にお問い合わせください。

(メカニカルエンジニアリングサービス部 シニアエキスパート 高橋)

TOP