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DIPROニュース

2017

6月号

2017.06.12

NX11リリースのご案内

弊社より4月にリリースしたNXの最新バージョン「NX11」のCAD機能についてご紹介いたします。

NX11では製品開発の柔軟性をより高めるための新機能や効率向上に繋がる機能が数多く搭載されていますが、特にものづくりの革新や過去のCADデータ資産の有効活用を目的とした機能が追加されています。今回は「コンバージェントモデリング」、「2D図面情報の3D図面へのダイレクト変換」、「ユーザーフレンドリーなインターフェース」についてご紹介いたします。

コンバージェントモデリング

昨今のものづくり現場、特に設計/試作や金型の製品開発の場面で、CADデータの存在しない製品や試作品の測定データを利用した各種解析や形状評価時に「リバースエンジニアリング」を行いたいというお話を聞く機会が多くなったため、NX10からはファセットデータ編集機能を強化し、スキャンした測定データ(STL)の編集が可能となっていました。NX11ではファセットデータのさらなる活用機能の「コンバージェントモデリング」という機能群が実装されました。

「STLをコンバージボディとしてインポート」や「ファセットボディを変換」機能が追加されたほか、ファセットボディに対してブーリアン演算を含めた様々なフィーチャが使用可能になっています。これにより、ファセットボディを編集可能な状態にするまでの作業を削減できるため、「リバースエンジニアリング」の他、NX以外のCADデータやスキャンデータが混在するデータに対する作業効率に大きく貢献します。

コンバージェントモデリング

2D図面情報の3D図面へのダイレクト変換

近年3D図面の運用を目指す取り組みへの注目が集まっている中で、3D図面を容易に作成するための機能に課題があるといわれています。NX11では3D図面作成のための機能として、既存の2D図面の図面情報(寸法、注記等)を用いて3D図面にダイレクトに変換する機能が追加されました。

従来は2D図面を資産として持っていても、3D図面は別に作成する必要があり、多くの手数がかかっていました。本機能強化により3D図面を作成する手間そのものを省略できるため、大幅な工数削減を実現します。

2D図面情報の3D図面へのダイレクト変換

ユーザーフレンドリーなインターフェース

NX11ではNX上で開いている複数のデータをサムネイル表示させ、サムネイルウィンドウの切り替えで簡単にファイルの表示切替ができるようになり、編集したいデータに対するアクセスが容易になりました。これにより大規模アセンブリ操作時にCADデータ名のみからファイルを識別するといった操作ではなく、必要なデータを直感的に判別できるようになり、モデルを分かりやすく視覚的に判断することができるようになりました。

また、「ショートカットキーによるウィンドウ切り換え」も可能になり、「部品のサムネイル表示」と組合せることでマウス操作を最小限に抑えられ、容易に表示パートの切り替えができるようになっています。

ユーザーフレンドリーなインターフェース

他の追加機能として、アセンブリ内で一つの部品のみ別ウィンドウで表示することができるようになりました。アセンブリ全体と編集する部品を別ウィンドウで表示させ、それぞれの表示状態を確認しながら編集することができます。これにより、設計箇所の視認性を確保しながら、柔軟なアセンブリ設計が容易になりました。

製品の最新情報は弊社ホームページにて順次ご案内いたします。詳細については、弊社までぜひお問い合わせください。

NX の詳細はこちら

(第一エンジニアリングサービス部 藤原)

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