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DIPROニュース

2018

10月号

2018.10.10

事例紹介 Liイオン電池システム開発支援サービス

当社は2017年にLiイオン電池システムの開発支援サービスを開始しました。(DIPROニュース2017年11月号) このサービスは、お客様の安全・高性能・低コストなLiイオン電池システムの実現に向けて、電動車両用Liイオン電池システムの開発に豊富な経験を持つSEが、技術提案や助言を行うサービスです。実用商品の開発経験を活かした実践的なコンサルティングとしてご好評いただいています。 今回は実施事例の概要をご紹介いたします。

A社様(Automotive Tier1)

お客様の事情:電池システムを開発されるのは初めてだったため、開発中の電動システムの商品目標にマッチした電池システムの構想設計や目標設定、電池サプライヤとの交渉に苦労されていました。

当社の支援概要:電動システム開発に必要な電池の基礎知識が不足されていたので、当社のリチウムイオン電池システム基礎教育のカリキュラムから、電池の基礎、性能検討、体格検討、制御検討、信頼性、試験評価を受講していただきました。

B社様(Automotive Tier1)

お客様の事情:B社様初のLiイオン電池システムを先行開発されていますが、潜在的不具合の予測と予防対策、商品化の加速、顧客獲得が課題です。

当社の支援概要:まずLiイオン電池システムの基礎教育の全講座を受講していただいています。並行して開発中の電池システムへの設計コンサルティング、見込顧客様への営業活動支援を実施中です。特に見落としがちな技術課題について、当社SEの経験に基づき助言をさせていただいています。

C社様(Automotive Tier1)

お客様の事情:電動システムの関連部品を開発生産されていますが、電池及び電池システム自体の開発経験はお持ちではないため、電池システム全体への事業拡大や後進の育成に課題を抱えていらっしゃいました。

当社の支援概要:電動車両の概要及び電池の基礎に関する教育を受講していただきました。更に電池の性能や制御等詳細についても、教育の受講をお奨めしています。

D社様(Automotive Tier1)

お客様の事情:D社様初の電池システムを先行開発されています。潜在不具合の予測と予防対策による商品化の加速を検討されていました。

当社の支援概要:Liイオン電池開発の基礎教育カリキュラムの中から選択して受講いただいています。

E社様(Non-Automotive 1)

お客様の事情:電動システムの電源をLiイオン電池化する開発をされています。社内にLiイオン電池システムの知見者が少ないため、既存システムとの互換性含め商品目標にマッチした電池システムの計画や構想立案に苦労されていました。

当社の支援概要:非常に短期間での設計構想決定をご要望でしたので、基礎教育の実施と並行して、商品目標の明確化・数値化、電池システムへの機能・性能割付、電池システムの仕様策定の支援を行ないました。また、既存システムの改善についても提案させていただきました。

F社様(Non-Automotive 2)

お客様の事情:電動システムを開発中ですが、試作品が構想通りの性能を示さないため、原因の分析をご要望されました。

当社の支援概要:お客様の資料を基に充放電電力の収支状態を検討したところ、消費電力に対して電源性能が過剰で電池システムの体格と重量が過大なため、試作品全体の性能を阻害していることが分かりました。当社から適切な電源性能設計と電源仕様案を提案させていただきました。現在、当社の指摘を基にお客様にてシステムの見直しを実施されています。

当社ご支援概要

当社はモノづくりそのものを行う機能は有していないため、フィジカルな試作・評価やセルの化学的仕様の設計支援などは行えませんが、モノづくりそのものの開発経験を有した当社SEが、モノづくりのデジタルプロセスにおけるお客様の業務の課題解決をご支援いたします。

  1. 電池システム全般の基礎教育(12講座をご用意)
  2. 各種性能計画、安全計画の策定支援
  3. モジュール化、パック化、システム設計支援
  4. セルの物理的な仕様の設計支援
  5. 各種、試験評価の計画及び実施についての支援
  6. 生産やサービス等下流工程への指示事項の作成支援
(AEビジネス部 課長SE 大上)

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