MENU

DIPROニュース

2005

12月号

2005.12.10

ファナック株式会社様の欧州国際工作機械展出展に協力

右側が「ナノスムージング」加工ワーク



世界最大の工作機械展(EMOショー)が、9月14日より21日までドイツのハノーバーにて開催されました。この見本市には、工作機械メーカーだけでなく、世界各地より数多くの製造技術メーカーが出展いたしました。弊社が業務協調させていただいているファナック株式会社様も、工作機械(ロボドリル)や次世代CNCシリーズ、サーボモーター、産業用万能知能ロボットなどを展示されました。今回の展示では、特に欧州で適用が進んでいる5軸加工に焦点が当てられ、ナノ(10億分の1m)レベルの高精度補間制御「5軸加工用ナノスムージング」の高度な技術をアピールするため、写真のワークが展示されました。

ワークの作成に際し、ファナック株式会社様よりCADデータおよびNCデータ作成のご依頼を戴き、弊社のCAD/CAM技術を駆使して協力させて戴きました。また、ワークの展示と合わせて弊社の協力をPRして戴きました。

このワークは3次元的に変化する形状を5軸(X,Y,Z軸+回転軸2軸)で同時制御しながら工具の側面で加工を行ったものです。一般的に、5軸加工のNCデータ(工作機械へ動作を指示するデータ)を作成するだけでも高度なスキルが要求されますが、今回は5軸加工の効果が分かりやすい形状とするために、ワークのCADデータ作成にも高いスキルが必要となりました。ファナック株式会社様からもいろいろと加工技術に関するご指導をいただきながら、非常に高品質のNCデータを作成することが出来ました。

5軸加工は、技術的な難しさもあり導入を躊躇されているお客様も多いと思います。しかし、昨今のCNC技術とCAMシステムの進歩により身近なものとなりつつありますので、皆様にも是非最新の5軸加工技術を実感していただければと思います。

最後に、EMOショーの情報、および写真をご提供いただきましたファナック株式会社様に、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

(第一開発部 次長SE 半沢克成)

TOP