去る7月17日(金)、恒例となっております「経営に貢献するCAEセミナー」を東京工業大学(大岡山キャンパス)ディジタル多目的ホールにおいて開催いたしました(主催:CAESEKI.com(カイセキドットコム))日本の製造業にとって大変厳しい時期にある中で自動車、機械、電機など幅広い業種から多数のお客様にご来場いただき、心より厚く御礼申し上げます。
トヨタ自動車株式会社 沢田 龍作様には「自動車用エンジン開発におけるCAE活用実態と変革」と題して、ものづくりの現場でCAEをどのように活用されているのか、そしてCAEの今後の展望について、日頃考えておられることを織り込んでご講演いただきました。
ミシシッピ州立大学 本山 惠一様には「日本のものつくりに於けるCAEを考える」と題してご講演いただきました。ミシシッピ州と大学の紹介に始まり、勤務されている車両研究所での活動のご紹介、特にマルチスケールモデリングなどの話を中心に、考え方、仕事の進め方などにおける日米文化の違いについてお話しいただきました。
株式会社ヨロズ 日裏 輝秀様には「CAE技術の実務適用への考え方」と題して、開発・生産技術の部署として現在の問題点についての事例、またIT化推進の中でCAEの適用範囲を広げ、より良い設計をしたいという構想をご紹介いただきました。日裏様のご講演後には、株式会社ヨロズ 代表取締役社長 佐藤 和己様からもCAEの重要性についてご自身の開発経験を通してお話をいただきました。
独立行政法人理化学研究所 小野 謙二様からは「熱流体解析による製品開発の意思決定支援」と題し、研究分野である熱流体解析と可視化をキーワードに、解析技術がどう使われているか、さらにはVCADシステム研究プログラムの着実な進展についてご説明いただきました。
事例講演とは別の新たな試みとして、CAEに関わる最新の技術動向を、マイクロソフト株式会社 山崎 拓也様より「マイクロソフトのメニーコアへの取り組み」と題して並列コンピューティング分野での取り組みをご紹介いただきました。
講演終了後の懇親会にも多くのお客様にご参加いただき、講演者の方々を中心に打ち解けた雰囲気の中で交流を深められ、貴重な情報交換の場としてお役立ていただけたことと存じます。
これからも皆さまからのご要望を反映し、ご期待に沿える魅力あるセミナーになるよう誠心誠意取り組んでまいりますので、引き続き、ご支援をよろしくお願い申し上げます。ご多忙の中ご来場いただきました皆様に厚く御礼申し上げます。なお次回は12月上旬に大阪で開催します。ぜひご参加ください。
(詳細につきましては、ホームページhttp://www.caeseki.com/ をご覧ください。)
(シミュレーションエンジニアリング部 宇梶 浩章)
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