昨今、IoT、Industry4.0など生産現場でのICT活用は毎日のようにメディアで取り上げられており、多くのお客様が関心をお持ちだと考えます。VPS GP4(以下、GP4)はICT活用ツールの一つとして生産ラインをデジタル化することにより、見える化を促進、仮想環境で動線を中心とする様々な検証をおこなうことができます。最近は年2回のレベルアップを行い、表現力、評価機能、操作性などを強化する新機能をご提供しています。今回は、それらの一部をご紹介いたします。
既にご提供を開始している最新版(V11L17)では、混流生産にフォーカスを当てた機能強化を行っております。混流生産で重要となる作業の開始タイミングを簡単に設定でき、製品単体だけではなく、複数製品を流した時の作業手順を簡単に作成できるようにしています。混流実行時の評価を判り易く表示することで複数製品を流す順番や個数による効率の違い、全体の作業時間の変化を確認できます。従来、EXCELなどを使用して時間をかけて試行錯誤されていた検証作業を、製品の流し方を指定するだけで簡単に実施できるため、作業者数やレイアウトを変えた複数のパターンを比較検討し、より効率の良い作業手順を深く検討できます。
また、作業者数、作業者毎の工程分担を簡単に変更できるようにし、最適な作業者数の検討や季節変動などの生産量の変化に応じた作業者数の増減による作業効率も評価できます。
上記に加え、空き時間を有効活用するための工程掛け持ちや複数人で大きなワークを運ぶ同時作業のような実際の現場に即した作業手順を設定でき、その時の作業者同士の衝突検知や歩行動線の検証をできるようにしています。その他にも作業者のドラッグ&ドロップによる配置や移動方法の改善など、操作性の強化を行っております。
次期版(V11L18,2018年春提供予定)では、GP4の前段階でご活用いただいているVPS MFGとの連携性を一段と強化します。今まではMFGで作成した組順に従って製品データを取り込み、GP4の作業手順を新規作成するだけでしたが、MFGの設計変更機能で更新された製品データを元にGP4上の製品データを更新(形状差替え、部品追加)します。従来非常に時間のかかっていた設計変更による更新作業を大幅に削減することにより、限られたフェーズでしか評価できていなかった検証作業を設計初期段階から量産開始まで、幅広いフェーズでご活用していただき易くなります。
また、MFGとの連携性強化に加え、デシマルミニッツの利用や作業手順実行時の経過時間表示などの時間周りの機能強化も行っていく予定です。
VPS GP4は実務で活用できる使い勝手の良さにこだわり、機能強化を図って参りました。VPS GP4は、3D活用を生産性検討に関わる多くの方々に実践いただけるよう、操作性を重視した機能開発を実施して参ります。
今後の「生産ラインシミュレータVPS GP4」機能強化にご期待ください。
日時 | 1月12日(金) 他 |
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会場 | デジタルプロセス株式会社新宿オフィス |
所在地 | 東京都新宿区西新宿2-1-7(小田急第一生命ビル16階) |
URL |
デジタルプロセス株式会社 VPSインフォメーションセンター
住所: 〒163-0716 東京都新宿区西新宿2-1-7(小田急第一生命ビル16階)
TEL:03-5909-0633
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